フランスで波紋をよんだ「エイズ予防キャンペーンのポスター」

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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フランスの日常
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フランスで、張り出された↑この

「エイズ予防キャンペーンのポスター」

が、描写が生々しすぎると、波紋を呼んでいます。

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生々しい描写が不評だったキャンペーンポスター

エイズ予防キャンペーンのために、男性の同性愛者が写し出された写真がずらりと並んだポスターがフランス全国に張られました。デザイン的にも悪くないポスターです。

しかし、それを見た市民たちが怒りだしたのです。

その理由は、

「このポスターは品行にかける、挑発的すぎる」

そして、いくつかの街では、このポスターを掲示しないよう訴えるデモすらあちこちで起こり始めたのです。

これに対して、関係者は、

「セックス描写もないし、ただ単に反対しているのは、同性愛者に対する偏見のためだ」

と言う反論をする人も。しかし、みんな口々にキッパリと返答するのです。

「同性愛者の写真が飾ってあったって、だれも何にも言わないよ。書かれている言葉が問題なんだ!」

同性愛者が写真に写っているってことではなく、ポスターに書かれた言葉に対して、何も知らない青少年に悪影響を及ぼすことを心配する人が多かったようです。品行方正とはいいがたいメッセージを発しているように受け取れるというのです。

され、では、ポスターに書かれた内容とは、どんな内容だったのでしょう。

その言葉の翻訳がこちら↓

「ちょっと一目ぼれ、ちょっと試しに、ちょっと一晩」

「恋人と、友達と、見知らぬ人と」

「愛し合って、絶頂に達して、忘れて」

た、確かに、、、小さい子供がこれを読んで

「お母さん、これどういう意味?」

とか言われた、親の方が説明に困ってしまう内容かもしれませんね(^^;)

そういった騒動を受けて、厚生大臣も、ツイッターで下記のコメントを出しました。

「公衆衛生と、同性愛者に対する偏見防止のため、エイズ予防キャンペーンポスターのいくつかの市で下された判断に理解を示します。」

その後も、各地でデモが行われて、ポスターを掲示しない市が増えています。

この辺りでもデモが起こってました。2か所で80人ぐらいの人が練り歩いていましたが、インタビューでは、

「こんなひどいポスターに金かけるなんて!県庁の前にこのポスターが張られているのを見てほんと腹が立ったよ」

「青少年の健全な育成のために戦います。青少年を守らなければ!」

とデモ隊の人達が答えていました。

不倫大国であり、同性愛や寛大なフランスですが、こういった文面が公共の場に流れるのは当たり前ですがやっぱりダメなようです。漫画の暴力シーンにも反対の声があがりますが、子供への影響にはとても敏感ですから。

そんなわけで、ほとんど見かけることができなかった幻のキャンペーンポスターと化したのでした。

でも、ポスターの写真自体は素敵だなと私は思いましたけどね(笑)

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