【初心者向け】フランスでいくなら病院?クリニック?【2.プチ手術の記録編】

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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】フランスでいくなら病院?もしくはクリニック? フランスの健康・医療
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はーい(^O^)/こんにちわ。Ulalaです(^^♪

初心者向けにフランスの医療事情をちょこちょこ説明しながら、フランスで初めて受けたプチ手術の様子を語っているシリーズです(^^♪

前回の話はこちら↓

【初心者向け】#フランス で病気になった時に最初に行く場所は?【1.プチ手術の記録編】
Ulalaはーい(^O^)/こんにちわ。Ulalaです(^^♪フランスに来てから初のプチ手術を経験しまして、これを機に医者にかかるにあたり、初心者向けの医療関係のフランスと日本との違いと説明と、雰囲気を味わえるような内容を...

まあ、前回は一般医に行って専門医に行く紹介状をもらおうと思ったら、思いかけず一般医が治療してくれたと言うお話です。

ですが、ち、血が止まらない(;^ω^)な、なんですか…と思っていましが、次の日も来るように言われていたので、翌日、そのまま、また一般医のところ行きました。

そして、進行状態を診てもらったところ、

これは、外科医による手術が必要ですね。これ以上はここでできません。

とあっさり。

総合医療施設の外科医に電話をかけ予約を取ってくれた上、紹介状と、処方箋を書いてくれました。

しかし、気になるのが、この場合個人の一般医のキャビネから紹介されて行く総合医療施設とは、病院なのか、クリニックなのか?というところです。どういった判断基準で選ぶのでしょうか?

だいたい、病院とクリニックの違いはいったいどういったものなのでしょうか?

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病院とクリニックの違い

基本的に、病院とクリニックの違いは公立私立かの違いになります。

病院は最低額で受けれる医療が多いですが、クリニックは診察料金も高く施設環境もきれいに整っている場合が多いです。

そのせいもあってか、パリなどの都会では、クリニックの方がいいと言われています。クリニックは、どちらかというと裕福層が行く認識の人が多いようです。

と、その意味は、

お金があればクリニックという、よりよい環境にいける選択肢がある

だけど、お金が無ければ公立の病院に行くしかない

ああ、なんて理不尽な。そして裕福層はそんな庶民に向かってこう言い放つのです。

裕福層オホホ
オホホ

あら、行くならクリニック行くに決まってるでしょ。クリニックの方がお値段も高いけれども優秀な医者がいるのよ。それなのにどうして病院なんかに行くの?あなた、バカなの?オーホホホホホ!

まあ、とはいえ、もちろん病院にも素晴らしいお医者様がいるので、クリニックの方が優秀な医者がいるとは言い切れないですが、高いお金を払う分親切にもしてもらえるのは間違いないと思います。

比較的、クリニックの医者の料金が高い場合が多いですが、それは医者がより高度な技術をもっているとされる、セクター2やセクター3のお医者さまが多いからだとも言えます。

フランスでは、医者は3セクターに区分されています。セクターによって料金体系が異なるのです。

セクター1 法律で定めた料金で診察。健康保険からの返金が全額対象。
セクター2 医師が自分で決めた診察料。法律で定められた料金以上の部分は健康保険からの返金対象外
セクター3 全て患者の自己負担で診察。

基本、病院にはセクター1の医者が多くいます。なので健康保険からの返金が確実に受けれる場合が多いです。(セクター2の医者も居る場合もあります。)

しかし、クリニックのはセクター2、とセクター3の医者が多くいます。そうなると健康保険から返金されない額が増えることになるのです。(セクター1の医者も居る場合もあります。)

健康保険で返金されなくてもミュチュエルで全額返金される場合は病院もクリニックも、費用的にはさほどかわらなく感じます。

しかし、全額返金するミュチュエルに入っているのは大きな会社の場合が多く、小さな会社では入ってない場合も多いです。また、個人で入っている場合も掛け金が少ない代わりに返金率が少ないミュチュエルを選んでいる場合もあります。

その結果、大きな会社やいいミュチュエルに入っているのは、結局、裕福層に限られてきます。もちろん、そんな返金受け取らなくてもいいのも裕福層です。そのため気軽にクリニックに行けるのも裕福層が多くなるのです。

低所得者の家庭の入っているミュチュエルでは、セクター2の料金が全額返金されないことも多く、その場合は、病院の方に行く場合が多いです。とは言え、病院にもセクター2のお医者さんはいるので、かかる医者はもちろん自分で選んで決める必要があります。

しかしながら、それがフランス全国にあてはまるかと言うと、そうでもない気がします。私がいるところは地方ですが、ここでは、病院とクリニックの裕福層が行くとか行かないとかの違いはあまりありません

裕福層が私立で低所得者が公立などと分けられるのは、やはり都会の方が多い気がします。地方の場合は、人口も少ないのでそういう分けられ方はあまりしません。

病院になるかクリニックになるかは、その分野の専門医がどっちにいるかぐらいの違いで、レントゲン取るにも、緊急で行くにも、専門医に紹介状を書いてもらっていく際にも、普通にクリニックも病院もどちらにもいきます。

うちの地方では子供の緊急の場合は専門受付がある病院の方に行きますし、レントゲンは近いのでクリニックに行きます。専門医は、神経科や骨に関することなら病院の方が専門家が多いので、そちらに紹介状を書いてくれる一般医が多いです。あとは、一般医自体の知り合いの医者がいる場所で、紹介されるのが病院になるかクリニックになるかがかわってくるぐらいです。

うちの地域で、唯一クリニックの方がいいと言われているのは、産婦人科で出産する時ぐらいでしょうか。病院では通常出産の場合は助産師が出産に立ち会い、特殊ケースの場合には医者が立ち会いますが、クリニックは常に医者が立ち会うようです。産後の部屋に関しても、クリニックの方が値段的には高いです。しかし、よいミュチュエルなら全額返ってくる範囲です。

ということで、今回、私の場合は、一般医の先生に、外科医もクリニックの先生を紹介されました。

病院か、クリニックかの選択方法は、自分が入っているミュチュエル、そして都会か地方か、その地域特有の何かなどでも変わってくると言えるでしょう。

今日のフランス語

公立の病院(l’hôpital)
私立の医院・クリニック・診療所(la clinique)
お医者さん(le médecin)
外科医(Le chirurgien )

外科医の診察に行くまでの話

ということで、一般医で治療してくれたものの結局手に負えず、専門医にかかる話になったことを、旦那に話すと

あのバカ(一般医のこと)、それなら最初から外科医にまわせ!時間の無駄だろ!

とボロカス。他のフランス人にも、そういったことがあってねと話していたら

フランスの医者はほんとおかしい人ばかりだからね。変な事ばかりするから気を付けなさいよ!

と、医者はおかしい扱い。また、別のフランス人の話すと、

ええ~ありえない!ほんといいかげんなんだから!結局自分でできなくて丸投げか!だめだそんな医者は。医者を変えた方がいい!

と…

周りのフランス人たち、一般医のことボコボコに言ってました。

(;^ω^)

いや、いや、心配してくれているって証拠なんでしょうね。ありがたいことです。

まあ、でもフランスは結構、聞いて思ったいろんな意見をズバリと言ってくれるのが日常ですが、

こんな、フランス人がいろいろ言ってくるのを

全部うのみにして聞いていては全然だめです。

みんな、大抵、その時の思いついたことや感情にまかせて何か言ってるだけなのです。

でも、たまにいい事も言うので、それは聞き逃してもいけません。

いろんな人に状況を話してみるのは、多角な見方で意見をもらうだけの話。

ちゃんと、この人はなぜそう言っているのだろう。何が根拠なのだろう。気分だけで言ってるのだろうか?ということを自分で判断しなければいけませんそして、必要ないことは、聞き流すぐらいで聞くべきです。

それなのに、日本では「フランス人が言った!」と、なんでもかんでもありがたく受け止めて、その通り聞いてしまっている人が多くてそんな人ほんと見ていて怖くてしょうがありません。

例え、参考にするにしても、判断は常に自分ですることはとても大切です。

 

そして、そういった判断ができるようになるために、とにかくの調べましょう!

 

自分の知識を増やすことを心掛けましょう!

まあ、今回の場合は、私が思うに、一般医はそれなりにやることはちゃんとやっていると思うんですよ。

血だらけの見かけは確かに相当ひどいですが、事前に調べて日本のお医者さんのやり方とも同じでしたし、手順としてはあってるのでないかという確信はありました。

なので、まだまだ患部は血だらけでしたが、大丈夫だろうと思いながら、二日後、クリニックの外科医の診察を受けに行ったのでした。

思った以上に長くなったので、次回につづきます。

外科医との面談と、手術事前準備1【3.プチ手術の記録編】
はーい(^O^)/こんにちわ。Ulalaです(^^♪現在、初心者向けにフランスの医療事情をちょこちょこ説明しながら、フランスで初めて受けたプチ手術の様子を語っています。前回は長く描きすぎましたが、短めを心掛けて書いていきた...

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