はーい(^O^)/Ulalaです♪今日、そちらは寒くなかったですか?こっちは寒かったです!
現在、フランスでは、コロナの感染がまだまだ広がっています。
特にパリの病院が深刻な状況で、集うことを禁止するためレストランは閉鎖されていますが、違法に開けているレストランの存在が知られ、今、積極的に摘発が行われています。
そして、そのきっかけになったのが、
パリ中心部にある高級イベント会場「パレ・ビビエンヌ」で豪華な夕食会が開かれたことが暴露されたこと。
テレビでのルポタージュがでてすぐ、フランス国民の怒りの的になりました。
しかし、この食事会は自宅でやっていたため、闇営業のレストランとは言い切れず、法的には罪を取るのは難しそうな状況です。
そのことを弁護士から確認しているシェフのクリストフ・ルロワさん、インタヴューを受けて
6人以上の集まりは自粛しろと政府から言われていたものの、38人の集まりの夕食会が開催されていました。しかし、開催しない方がよかったとは言っているものの、
「自宅というプライベートスペースで政府は6人以下を推奨しているが、それは560m2の広さの自宅を想定していないからだよ。」
などなど、高飛車ともとれる説明を堂々と答えるルロワさん。
もちろん、日本のように、謝罪することは一切ありません。
豪華夕食会の食事を作ったシェフのクリストフ・ルロワさんは、38人で夕食会がされていたことを認めているが、
— ulala france (@ulala_go) April 11, 2021
・自宅というプライベートスペースだった
・政府は6人以下を推奨しているが、560m2の自宅を想定していないからだ
ということで、違法ではないとしているpic.twitter.com/DvIEuzppHH
「560m2あってもなくても、6人以下って言ったら6人以下なんだよ!違反は違反だろ!」等々
これを見たフランス庶民は、さらに腹をたてました。
しかし、法には反してないのだから、だから何?
と、主催者と二人で余裕。
日本人の感覚だと、このふてぶてしさにあきれてしまうかもしれません。
が、しかし、
実はこの方法はフランス的に言えば、
こういう立場になった人の一番正しい方法なんです。
なぜなら、
フランスでは「謝ること=罪を認める」ことになるからです。
罪をおかしていないのに、謝ったら不利になるだけですから。
印象とかそういう問題ではない。ただ謝罪の理由がないだけ
「言い逃れ」がここにも。日本だったら「ヘラヘラ言い逃ればかりするんじゃない!」って窘められて余計に印象悪くなるけど、フランスはこれでもかと笑っちゃう様な言い訳まで持ち出して「言い逃れ」の連打を玉がなくなっても撃ち続けようとするのが正しいとされています(?)。
— YtoP (@atsuyatsu) April 12, 2021
わかります~。まさにそんな感じ。
これは大昔、中学生がホームステイ行くときですら言われたな。 https://t.co/BiTuOUWqhq
— nz (@ZN2017) April 12, 2021
初めて海外で仕事する前の事前研修で、これを言われました。
— yuzi (@yurtos_yura) April 11, 2021
日本人がパキスタンでちょっとした自動車事故を起こして、本当は自分が悪いわけでは無いのに、相手に謝ったところ、「こいつが悪い」と群衆に石を投げられた事例を出されて。 https://t.co/aKcaLT9eif
故障車売りつけられた時も、日本から英訳してもらった診断書やワクチン接種歴を3回も紛失された時も、一言も謝罪はありませんでした。
— まいちん (@nodonodo1109) April 11, 2021
海外では、謝罪すると非を認めたことにより金銭が発生するかもしれませんが、謝罪・反省せずに弁明ばかりするから、何度も同じ間違いを繰り返す。のですよね。 https://t.co/Iw7w4eKJIo
海外はこの発想があるから、いわゆる慰安婦問題で日本政府が謝罪した=従軍慰安婦は日本政府が関与したと思っているんですよね。その場凌ぎで謝ればいい、やり過ごせばいいという考え方は海外では逆効果なので、本当に改めて欲しい。 https://t.co/cGsfkTcOZy
— 越智愛🇺🇸 (@umino_mukou_) April 11, 2021
南米もそうでしたよ。下のクラスほど頑なに自分の落ち度は認めない。
— 電磁エンド (@Enddenji) April 11, 2021
日本での非を認めて正直に謝る、の全く逆の効果しか無い、謝ったら「自分でも悪いとわかっているのか!」と絶対に許されないから。
そして、このようなの質問がありました。
日本語ではそういうの
— Nolly (@Nolly_M) April 12, 2021
屁理屈
て言うと思うのですが
フランス語には当てはまる言葉はないのでしょうか😅?
たしかに、そういうのは日本では「屁理屈」といいますね。
でも、フランス的には、これは
「弁明」
です。
『ソクラテスの弁明』でも謝罪などしていない
フランス人を含む西洋人は日本人のような明白な謝罪せず、代わりに自分の立場や状況を懸命に説明し、釈明しようとします。
謝罪すれば、自分に責任があることを意味してしまいます。これは、裁判でもあれば不利になります。なぜなら、自分に罪があることを明らかな形で自白してしまうことになるからです。
ということは、このロジックからいけば、謝罪を強要することは、黙秘権を侵害し、自白を強要していることになるそうです。
これらが欧米の世界で共通しているのは、キリスト教が文化の基礎であることも含めて、古代ギリシャのやり方がベースになっているからだと考えられます。
ちなみに、「アポロジー(apology)」(謝罪)という英語は、ギリシャの「アポロジア(apologia)」という言葉から来ています。ギリシャ語の「アポロジア」は、単純に「弁護」とか「弁護のスピーチ」という意味しか表わしません。
古代ギリシャと言えば、ソクラテス。
プラトンによってかかれた『ソクラテスの弁明』の中でも、ソクラテスは謝罪もしていなければ、言い訳すらしていません。ソクラテスは自分が悪いとは思っていなかったため、堂々と自分の弁護のスピーチ=弁明をしたのです。
ようするに、西洋社会では、『ソクラテスの弁明』的なものが当然のやり方となっているのです。
海外ではすぐに謝らない方がいい
ということで、これは日本人はとても気を付けなければいけません。
海外に行って何かあっても、自分に罪がない場合は、すぐに謝ることはするべきではないのです。
肩をぶつけたとか、カバンがあたったとか、たわいのないことには謝ってもいいんですよ。
車の事故などどちらが悪いかわからない時や、訴訟が絡む時は気を付けた方がよさそうです。
あとがき
それにしても、実際は悪い事したのに、こんな風に、自分が悪くないと言い切ってズーっと弁明していくっていうことは、
自白などは得られないのだから、法律でなんとかして規制しなくてはならないのだろうなとも思えてきます。
その結果、法律も増えていくことになるんじゃないかと。
コロナ感染防止の規制も、同様にどんどん増えていきます。
でも、フランスはいまだに感染者が減りません。
どちらかというと、規則を増やすより自ら進んで過ちを認めて自制することができる方が、少なくとも、コロナに関しては効果があるかもしれませんね。
それでは、また明日(^^♪
西洋的な弁明が理解できると、なぜ、小室圭さんが謝罪をしないかがわかってきます。
異文化の違いから、小室圭さんの行動について説明してみました。
異文化の違いを理解することの大切さを理解することは、今後、増えて増えてくる外国人に対応したり、海外に行くときの心がまえとして大切になってくる概念です。
↓こちらは、記事購入、もしくはマガジン購入で読めます。
コメント