日本もフランスでも話している言葉、ズージャー語 LE VERLAN

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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日本もフランスでも話している、ズージャー語 LE VERLAN フランスの文化・習慣を知る
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はーい(^O^)/Ulalaです!今日は、逆さ言葉についてだよ~

息子がこう言ってきました。

息子
息子

ママ~ブログにLe verlanについて書いたら?フランスの若者が使っている言葉だから面白いんじゃない?

LE VERLANって、日本語で言えば倒語(逆さ言葉)で、

フランスの若者はよくこういった言葉を使うんです。例えば

「une meuf 」は女性という意味で

「une femme」の順番を入れ替えて作られた造語です。

でもさ。。、日本でもバブル期に逆さ言葉って流行ったけど、そんなの書いたら、「ダッサ。またバブル時代のおばさんが古くさい言葉使って!」、、、とか言われそうだわ。。。

と思っていましたが、調べてみたら、実は、バブル期の言葉でもなかったことがわかりました。

バブル以前からタモリと名乗っているタモリって芸名も本名「森田(一義)」の逆さ言葉からきているんです。

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倒語(逆さ言葉)は、ズージャ語という

よく、使う逆さ言葉にこんなのがあります。

ドヤ街(宿街)
ダフ屋(札屋)
ちくる(口る)
クリソツ(そっくり)
ジャーマネ(マネージャー)
マーヒ(暇)
マイウー(うまい)
ゲーハー(禿)
シースー(寿司)
ザギン(銀座)
ギロッポン(六本木)
シータク(タクシー)
ちゃんねー(お姉ちゃん)
ワイハ(ハワイ)
ヒーコー(コーヒー)

実は、この逆さ言葉のことを、ズージャ語(ズージャご)、ズージャー語(ズージャーご)といって、太平洋戦争終戦後の昭和中期、米軍(進駐軍、駐留軍)キャンプやキャバレーなどを営業で回るジャズバンドのバンドマンの間でよく使われていた隠語だそうです。ジャズマンが使っていたので、逆さ言葉でズージャと言われるんですね。

でもどちらかというと、場末の酒場などで使われた言葉なので、ズージャ語は、ここには書けないような下品な言葉が多いのも特徴でした。たしかにドヤ街(宿街)、ダフ屋(札屋)とか、上品な人は使いそうにありません。

そして、民放テレビが始まった頃の第1世代は、ジャズバンドで酒場や米軍回りをしていたような人たちだったので、テレビ業界で使われる業界語のような地位を獲得していきました。

しかし、テレビが大きな会社になりはじめると、新規に入社してくるのは、東大など、名門校の育ちのいいエリートが多くなり、ギャップがすごかったようです。

その後、それがおもしろかったから、年配のディレクターとエリート肌の若いプロデューサーみたいなコントができたり、1980年代末から1990年代初頭に「とんねるず」などをはじめとした芸能人が、ズージャ語をテレビ番組で業界の言葉として紹介し笑わせたから、「ワイハでシース―」のような言葉が、バブル時代によく聞かれるようになったのです。

ズージャ語 - Wikipedia

ところでズージャ語は、外国から来た人とジャズマンが話していて、あっちの人が使うので使い始めたのかと思えば、実際は、もともとは倒語(逆さ言葉)自体は、江戸時代からあるそうです。

「だらしがない」とうのは「しだらがない」の逆さ言葉で作られた言葉だとか!

今使っている言葉が、実はすでに逆さ言葉だったなんて興味深いですね(^^♪

↓『新語はこうして作られる (もっと知りたい!日本語)』より

新語はこうして作られる (もっと知りたい!日本語)
窪薗 晴夫

若者言葉は気にくわない.「まじ」だの「きもい」だの,その言葉のほうが気持ち悪い.そんなむかつきを感じたら,この1冊がよく効きます.何を隠そう日本人は,昔からそんなふうに新語の大量生産・大量消費を続けてきたのです.語源の記憶も薄れたかつての造語から最近の新語・流行語まで,驚くほどの共通性が明かされます.

フランスのズージャー語 LE VERLAN

フランスで逆さ言葉が使われ始めたのは、下記の動画によりますと、1978年に、フランスのシンガーソングライター、ルノー (Renaud; 本名 ルノー・セシャン)が、「laisse tomber」を「laisse béton」と歌ったことがはじまりだと言われています。

そうなると、日本より後の時代に流行りはじめたことになりますね。

そして、1980年代に、パリ郊外の若者(労働者や移民が中心)が、その後多くの逆さ言葉をつくりあげ、大人がついていけなくなったそうです。労働層の間で流行るようになったという点は、日本と似ているかもしれません。

で、今は若者の言葉になっていきました。

でも気を付けなければいけないのが「語感」が大切で、クールでかっこよくないと、受け入れられないということ。

SNCFが若者の興味を引こうと、

「possible」を「blessipo」と書いたけれども、

壮大にはずした

そうです。慣れないことはしない方がいいですね(^^♪

le verlan – Karambolage – ARTE

Le verlan フランス語の逆さ語の例

Ouf = fou (Un truc de ouf !)
Relou = lourd = ennuyeux, embêtant…
Chelou = louche = bizarre
La reum = la mère
Une meuf = une femme
Un keum = un mec
La teuf = la fête
Pécho = choper (= attraper, draguer)
Une caillera = une racaille (= un délinquant)
Un rebeu = un beur = un arabe
Vénère = énervé
La beuh = l’herbe = la marijuana
La zicmu/ zic” (musique) = la music
Teubé = bête (= idiot, stupide)
Reuf = Frère
Reup = père
Auche = chaud = difficile
Méfu = fumer
Zarbi = Bizarre
Une tepu = Une pute (prostitué)
Chéper = c’est le verlan de perché = étrange, bizarre
Chanmé = méchant ou impressionnant
La teub = la bite = le zizi = le pénis
Fait ièch = fait chier = ça fait chier (=c’est embêtant, ennuyeux, ça dérange)
Nawak = n’importe quoi
Un keuf = Un flic (= un policier)
À oilpé = à poil = tout nu
Ripou = Pourri (il y a un très bon film qui s’appelle Les Ripoux)

引用元↓

LE VERLAN et ses principales expressions
LE VERLAN vous connaissez ? Alors aujourd'hui, on va expliquer ça avec une vidéo et sa transcription, une fiche, un exercice et un podcast !

日本もフランスも、同じように逆さ言葉が使われているんですね!

言葉って面白い!

ではでは、また明日~(^^♪

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