今回はバカロレア(フランスの高校卒業試験)について記事を書こうと思って調べものをしていたら、な、なんと!!
ニースのアンドレアAndrea NEGRO君が、13歳でバカロレア合格。それも、「18,47/20」で「mention très bien」と言う快挙!!現在興奮ぎみでこの記事執筆中。
と言うのも、当ブログでも人気記事の「フランスの知能指数IQが高い子供達の現実」を書くきっかけになった番組、Direct 8で2012年2月9日に放送された
「一人ひとり違う物語。ギフテッドの子供:チャンスか苦悩か
A chacun son histoire Enfant surdoué : chance ou problème 」
に出演していて、特に印象に残った男の子だったからです!!
バカロレアの点数の内容
バカロレアは、下記のように点数により受けれるタイトルが違ってきます。
mention très bien (TB) : 平均が16点以上
mention bien (B) : 平均が14点~16点未満
mention assez bien (AB) : 平均が12点~14点未満
admis : 平均が10点~12点未満
・口頭試験で再試験可
second groupe : 平均が8点~10点未満
・不合格
ajournés : 平均が8点未満
中でも、平均点が16点以上のmention très bien (TB)になると、
- 国から900ユーロ(プラスの書類申請が必要)の補助金
- 各銀行からの祝い金
- 市からの祝い金。
(Andrea君がいるニースでは150ユーロ、近くのカンヌではなんと6000ユーロもらえる場合も) - 飛行機や電車の割引
など様々な特典が設けられています。
更に18点以上になると、有名なグランドゼコールへの入学許可の道も開け、学校によって奨学金などを受けることが可能
この様に、8点取ってもバカロレア自体は受かることができますが、取得した点数によって大きく待遇が分かれ、その中でも18点以上取ることは、ものすごいことだと言うことが解ってもらえるでしょうか?
しかも、4年飛び級のまだ13歳、最年少で取得!
これこそ超天才と呼ぶんですね。
数々のテレビにも出演
フランス2の問題を解く速さを競う番組にも出演しています。
↓下の問いを信じられない速さで問題を解いて「宇宙人」呼ばわりまでされてます。
↓フランス2の実際の動画映像。その文字処理と、計算の速さを実感してください。
この時12歳
実は、アンドレア君はIQ150以上のギフテット
2012年の番組はIQが高いギフテッドを特集していた番組でした。アンドレア君のIQはその時は発表されてませんでしたが、どうも150は超えていたみたいです。
番組に出演していた時はまだ10歳だったアンドレア君。すでにその時、4年飛び級をしており高校1年生。それでも数学だけはクラスの問題では物足りず、特別授業を受けていました。
同番組にはマルセイユのロマン君も出ていましたが、同じくIQ140以上にも関わらず、マルセイユの荒れた公立では頭が良すぎて学校に対応できなかったのか、学校に行くこともなくなってしまったのとは対照的に、ギフテッドを積極的に受け入れてくれるニースの学校Lycée Privé Micheletと言う恵まれた環境で、アスペルガーと言う障害を背負っていても、問題を乗り越え、才能を開花できる生活ができたアンドレア君。
この二人を見ていると、
「周りがどれだけ知識がある人がいるか」
「助けてくれる人がいるか」
「理解してくれる人がいるか」
が大切なんだなと、、、
あらためて才能だけで成功するわけではなく、環境は重要な要素だなとしみじみ思ったものです。
↓Lycée Privé Micheletでのアンドレア君の様子
チェスでも才能があったアンドレア君。通っていたクラブのニュースによれば、M6が近々彼について番組を制作するもよう
Andrea NEGRO, membre de notre club, va bientôt passer le baccalauréat à seulement 13 ans!
Récemment, une équipe de la chaîne de télévision M6 est venu à Nice faire un reportage sur lui, à l’Institut Michelet et …. au club.
http://www.club-echecs.net/non-classe/andrea-negro-un-surdoue-au-club/
このルポタージュもぜひ見て、またこのブログで紹介できればいいなと思います♪
アンドレア君、バカロレア合格、おめでとう!!
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