子供達を遊ばせに、フランス人宅に伺いました♪
子供達は、時間も忘れて遊んでいる間、こちらは、こちらで話がはずんで親御さんといろいろな話をしてたら、
来年行く中学が、あまりよくなくなったことが気がかりだという話に。
他に中学も選択できるけどと話が続き、私立に入れさせるのもありだと。
でも、、、
「うちは一応カトリックだけど、どちらかと言うと遠ざかりたい方。教会とかもいかないし。だから、私立のカトリックの中学に入れていいものかと悩むところ」
なんだそうです。
・・・
それにしても、最近、
「カトリックだけど、信じてないので」
と言うフランス人が多くてびっくりと言う話。
平気でカトリックを冗談のネタにするフランス人達
ちょっと前にも、ある議員のNicolas Baysが、
牛肉に馬肉が入っていたスキャンダルを受けて、
新たな食品のスキャンダル
「キリストの体の含有量0%」
なんてことをTWITTERに書いて、ちょっとした論争を呼びました。
なんの関係のない私でさえ、この記事を呼んでハラハラした。。(汗)
この写真のウェハスの丸いものは、
イエス・キリストが最後の晩餐で弟子たちに食べさせたパンを表す「聖体」と呼んでいるもの。
聖体(せいたい)とは、カトリック教会、正教会、東方諸教会などキリスト教諸教派において、ミサや聖体礼儀で食するためにパンを聖別し、キリストの体の実体として信じられ、食べられるもの。
それを、完全否定とか。。。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
昔から、宗教に関することは、話題から避けるように言われているけれども、
カトリックの国フランスで、最近ではこんな風に堂々と茶化しているのは、いいんでしょうか。。
まあ、速攻で140万人もフォロアーのいるl’Abbé Grosjean神父に、
「もうこのツイートいい加減に消した方がいいんじゃないですか?」
と釘さされていますが(笑)
生まれてすぐに洗礼を受けることが多いフランス人
フランスでは、大抵の家庭では子供が生まれた時に、当然のように洗礼を受けます。
でも、その子供が大きくなって、
「 生まれて間もない時に、本人の意思とは関係なく洗礼させられて、 大人になってもカトリックになんの興味も持てないんだけど。」
と言うフランス人の話をよく聞くんですよね。
そういう人達は、結婚式などに招待されない限り、教会にも自発的には行かないし、毛嫌いしている人も多いです。
それでも、表面は「私はカトリックですよ」と繕っている人も多いのかと思えば、冒頭の方のように、きっぱりと
「なるべくかかわらないようにしている」
なんて言っている人も。
かと言っても。もちろん、フランスにはまだまだ熱心な信者も多いし、
毎週教会に赴いている近所の人達もよく見かけます。
特に比較的小さい町では、教会は昔から社交の場教会であり、町の人達と仲良くなり一致団結する場でもあります。
カトリック信者であることは、その町のコミュニティーに属している証っぽい面もあると思うんですよね。
それでも、最近は顕著にカトリック離れを感じることが度々・・・
例えば、コミュニオン(赤ちゃんの頃に洗礼を受けた子供たちが10才~12才頃に受け、カトリック信者であることを確認する式)
このカトリックでは通常行われる式の人数を聞いた時のこと。
なんと、その年のコミュニオンを受けた子供の人数は28人だったそう。
うちの学校は、その時11才の年齢の学年は75人ぐらい。
単純に考えると、その年の子供は学校のクラスの人数の30%ほどしかコミュニオンしてないこととなります。
・もちろん、年齢が10才で受ける子もいるだろうし、12才で受ける子もいる。その式の年齢はバラバラだったかもしれない。
・もしかしたら、お金が無くて式をできない人もいるかもしれない。
・住んでいる地域によっても大きなばらつきはあるので、外国人が多い地域でカトリック信者が少ないのかも?
と考察することもできますが。。。
でも、思ったより少ない感は否めないんですよね。
カテシズムの授業はカトリックコミュニティーの入り口
ところで、コミュニオンにはカテシズムCatechisme(キリスト教学)を受けるのが原則。
通常コミュニオンは、最低でもCE2小学3年生のころからカテシズムの授業を受け、2年後に式をすると言う流れらしい。
カテシズムは、もちろんカトリックのことを学ぶ場でもあるけれでも、ある意味、社会のルール「道徳」を学ぶ場でもあります。
フランスの学校では「道徳」の授業がないのは、教会でカテシズムで習っている子も多く、モラルは教会で学べるため、学校の教育は必要なかったから。
でも、最近では年々カトリック信者ではない外国人も増え、モラルの違いが顕著に現れるようになったので、学校で「道徳」を教えた方がいいと言う話もでてきました。
私としては、カトリック信者が多いことを配慮して、日本ではただのモチーフと化している十字架のアクセサリーも、フランスでは付けないようにしたり、こちらの家族にあわせて、子供達に洗礼も受けさせました。
そして、洗礼を受けた息子が大きくなり、カテシズムも受けさせるべきかと悩み、情報収集もしはじめたのだけど。。。。
息子と同じクラスだったお子さんのお母さんが、偶然
「今年は絶対カテシズムに入らなくちゃいけない年ですからね」
と言っていたので、その後、カテシズムに付いて聞いてみた時のこと。
普段は、親切に笑いかけてくれるのに、
この時に限っては、
嫌な顔をされたのだ
「アジア人がカトリックに何の関係があるの?」と思われたのかもしれない。「そんなことも知らないの?」と思われたのかもしれない。
とにかく、気まずい雰囲気が流れたので、ちょっと話を聞いて早々と話を切り上げました。
まあ、聞く人を間違えたとは思います。
その後、何人かのフランス人の人に話を聞いたけれども、そんな嫌な顔をする人はいなかったから。
でも、反対に、
「うちの子は、受けてないわ」
とか
「いつか受けないといけないかもしれないけど、、、」
と、言う答えの人が多かったのも印象的でした。
ガイドブックとは違う世界がそこに
フランスを説明する本の至る所に
「フランスの主な宗教はカトリック」
と書いてあるし、すごく信仰しているのかと思いきや、そうでもない人が多いと言う事実。
年代にも、地域にもよるのだろうけど、ほんと住んでみないとわからないな~と思います。
私としてみれば、自分は「無宗教」とは思わず、宗教はなんですか?と聞かれれば日本人のエスプリとして「神道」だと答えはするけれども、やはり、熱心な信者の感覚は分かりかねるところがあるところ。
なので、どう対応するのが一番ベストかといつも考えますが。。
でも、宗教だろうと、なんだろうと
「誰かが信じている事に対しては、自分もレスペクトするべき」
と、常に心がけています♪
コメント
欧米人は日本に本音なんて言わないだけだと思う
ただ騙されてるだけ。
あと日本人に近づいてくるような人や仲良くするような人は
まず特殊な人で一般人とかけ離れてる。
最初はみんなそんな感じでしたね。でも、慣れてくると変わりますよ♪
正教徒でキリスト教を知っているものとして間違いを指摘させて頂くと、筆者が書かれているカテキズムの後のローマンカソリックのコミュニオンは、コンファメーションでかなりの間違いなので、書かせて頂きました。コミュニオンは、日曜日の礼拝後のパンを頂く聖体礼儀のことです。
もし記事に間違いがある時に訂正していただけるのはありがたいです。
ですが、この場合、
>コミュニオンは、日曜日の礼拝後のパンを頂く聖体礼儀のことです。
それも、コミュニオンって言うのですが、中学に上がる時ぐらいにするのも、コミュニオンとみなさん呼ばれていますので、どうかな。。。と言うところ。
私自身も、なぜそれもコミュニオンと言うのかは知らないので、主人の叔父で、今は引退していますが、カトリック教会のかなり上位の位の方がいますので、会う機会があるとき聞いてみますね♪