同性婚で揺れるフランスと、そこに住む人達の日常

フランスと日本、都会と田舎、中上級階級と庶民など、さまざまなはざまで生きてきた境界人であるため、他の人と違う視点を持った著述家として活動しています。コラム執筆などの依頼も請け負っております。

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同性婚 フランスの日常
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フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領が5月18日に、同性婚合法化法に署名しました。よってフランスは同性婚を認める世界で14番目の国になり、5月29日にはモンペリエで最初の同性愛者の結婚式が行われます。

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同性婚の話題でもちきりの5月

この同性婚が認められるまで、激しい政治的論争が繰り広げられてましたが、署名が終わってもまだまだ論争が続いています。

5月21日には、同性婚を反対のための抗議の自殺。
◯パリ・ノートルダム寺院で作家が拳銃自殺、直前に同性婚合法化法を猛烈批判

極右国家主義グループにつながりを持つ活動家でエッセイストのドミニク・ベネール(Dominique Venner)氏(78)が、観光地のパリのノートルダムの祭壇で、拳銃自殺しました。
6月に出版が予定されている同氏の次作のタイトルが「西のサムライ(原題)」と言うらしく、この自殺は、1970年に切腹自殺した日本の「三島由紀夫(Yukio Mishima)」に強く影響を受けているとかなんとか。

そういうところに、日本を持ちださないで欲しいけどね~。

自殺に関してマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首が、↓なんて書いて大騒ぎ

「自らの最期の突出した政治活動を、フランス国民を目覚めさせることにささげたドミニク・ベネール氏に大きな敬意を表する」
Tout notre respect à Dominique Venner dont le dernier geste, éminemment politique, aura été de tenter de réveiller le peuple de France. MLP
lepen

↓そして、5月26日にもまたデモ。まだまだデモは続いていくのです。
◯パリで大規模な反同性婚デモ、警官隊と衝突で逮捕者も

同性婚の大衆化、一般化

そんな中、フランスの超有名な大衆テレビドラマ

Plus Belle la Vie(http://www.plusbellelavie.fr/)の中で、

とうとう同性同士の結婚が行われることに!!

フランスドラマ史上初!な、事件なのだそうです。

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Plus Belle la Vieは、2004年から放映されている一話30分ぐらいのドラマ。
日本で言うメロドラマみたいなくだらないフランスの日常的な内容(?)を描いて、もうすでにシーズン9。人気の衰えを知らない、フランスを代表するドラマなのです。

ハチャメチャすぎて、超くだらなすぎる。。。と思うドラマなのだけど、これを見るのが一般フランス人の定番らしい(笑)

フランス人と話していると、普通に

「昨日のPlus Belle la Vie見た?」

と言われて、それに関しては全然話しについていけません。

そんな、庶民派の人気ドラマにも題材にされたら、
フランス人家族の中でも「同性婚」については、会話がなされてるのでしょう。

すっかり、小学生の子供達の間でも話題になっているようです。

先日、娘が

「どうしたら、ママになれるの?」
「えっ?・・・子供ができたらなれるんじゃない?」
「ふ~ん。そっか~女同士だったらママにはなれるってことよね。じゃあ男同士で結婚したら、どうすればママになれるの?

Σ(゜◇゜;) ゲッ

とか、なんとか言い出したと思っていたら、今度は息子が、昨日

「男同士が結婚したら、男でも妊娠するの?」

( ̄□ ̄;)ギョッ

とかなんとか。。。

いったい、

学校でどんな会話が繰り広げられてるのですか!!!

フランスでは、今までも、普通に同性のカップルが居て、まったく抵抗もなにもない子供達ですが、「結婚したら子供ができる」と思っているので、いろいろ疑問が出てくる様子です。

こういった質問に、どう答えていけばいいのか、

親は、これからしっかり勉強していかないといけないですね。

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