12月14日に、午前7時頃,セーヌ=サン=ドニ県(Seine-Saint-Denis)オーベルヴィリエ市(Aubervilliers)のジャン=ペラン公立幼稚園(Jean-Perrin)で、ダーイッシュによる教員に対する襲撃事件が発生したと報じられました。教室内にあったカッターとはさみを使って教員を襲撃し、
「ダーイッシュだ。これは警告だ」
と言って逃走したとのこと。
しかし、これは実は、この教員の自作自演であることが解ったのですが、この事件はフランス全体の学校に結構大きな影響を及ぼしました。
今回は狂言だったが、ダーイッシュが学校を襲うことの恐ろしさを疑似体験
「今回は、狂言だったけど本当にあるかもしれない」
http://www.20minutes.fr/
そうフランスの教師たちは心配しています。
というのも、ダーイッシュが発行する仏語発刊誌「ダール・アル・イスラーム」は先月、フランスの教師たちが世俗主義を教える神の敵だとして、殺害を呼びかけていたと言う事実もありますから。
自作自演をした動機はまだ判明していませんが、その日、バローベルカセム国民教育相は現場に急行し「教育施設の警備をさらに厳重にする必要がある」と述べ、政府として対策を検討する方針を示していました。
11月のテロ後から、
「学校の入口付近に駐車しない」
「学校には入る人物に注意する」
などが呼びかけられていましたが、その時はそこまで徹底していなかった息子の学校でも、この事件を受けて徹底するように
従来、送迎に駐車していた門の前のスペースには、柵と赤白のテープで駐車できないようブロックされました。
そして、フランス中の学校で、テロ時の避難訓練exercice de confinementなどが行われることに。
12月4日には、フランス政府は、テロに遭遇した場合の身の守り方を示したポスターを公開。
トップの写真のように近所のスーパーにも下記のようなポスターが張りだされました。
1.逃げろ
「危険な場所から離れる」
「もし、可能なら他の人が避難するのを助ける」
「身を危険にさらさない」
「危険を周りの人に知らせる」
2.逃げるのが無理なら、隠れろ
「扉を施錠し、ソファなどでバリケードを作る」
「電気や音の鳴る機器を消す」
「外から見えるところから離れ、身をかがめる」
「または、頑丈な物の後ろに隠れる」
「どんな時でも、電話の音や振動音を消す」
3.通報しろ、そして警察に従え
「安全を確保したら、すぐに17か112に通報する」
「警察が到着したも走って近づかない。急な動きはしない」
「手を上げて、広げている体勢でいる」
日本では、自然災害が多いので定期的に「避難訓練」が行われたり「ポスター」など貼られていますが、現在のフランスは、同様な方法でテロリストに対する対策が行われているんだな。。と。。思う、今日この頃。いつまでこの状態が続くのでしょうかね~。
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