最後に衝撃のラストが待っています。 最後までお読みいただけるようお願いします。
ある日いつものように大使館から送られてきたフランス国内での注意喚起のメールに、大変ショッキングな内容が記載されていました。
それは、
パリ市内において、強酸性の液体を利用した傷害事件が発生 2月10日(水)夕刻、パリ17区の公共空間において、邦人被害者が友人と3人でいたところ、 フードをかぶり下を向いて歩いてきた3人組(男女の別不明)からいきなり顔に向けて薬品をかけられた。
というのです。
【今日の大使館からのメール】
— ulala france (@ulala_go) February 12, 2021
パリ市内において、強酸性の液体を利用した傷害事件が発生
2月10日(水)夕刻、パリ17区の公共空間において、邦人被害者が友人と3人でいたところ、
フードをかぶり下を向いて歩いてきた3人組(男女の別不明)からいきなり顔に向けて液体をかけられた。
>危険を察知し、手で顔をガードした。幸いにして顔には液体がかからなかったが、掌に火傷を負った。
— ulala france (@ulala_go) February 12, 2021
医者の診断を受けたところ、火傷は塩酸によるものであることが判明した。
仮に顔(特に目など)にかかっていた場合、失明など取り返しのつかない事案に発展していた可能性があった。
パリで塩酸をかけられた事件の公開の流れ
ジャパン・インデプス上に記事にして公開
しかし、すぐにフランスメディア、日本メディアを調べたのですが、不思議なことにどこにもその情報が載っていないのです(2月12日の時点)。
フランス国内で、在留届を出している人たちにはこのメールは届いているのですが、このように危険があったことを知らせるためにも重要な情報なのに、旅行に来る人などがいる日本には情報が届いてないことになります。
その時点で、SNSでは至る所で大きな話題となっていっていました。
そこで、そういったことが起こったことを記事に書きました。
現在、もうツイッターでは十分周知されているこちらのニュース、一応記事にしておきました。https://t.co/1kVhlpTDob
— ulala france (@ulala_go) February 14, 2021
記事へのリンクはこちら↓
フランス国内に届けられているこのメールは、実は「たびレジ」という外務省のメールマガジンに登録しておけば、日本にもいても受け取ることができるので、記事内にはこのことも記載しておきました。こちらにもそのリンクを張っておきます。
「たびレジ」登録ページリンクはこちら↓
なお、送られたメールは、常に外務省のサイト内でも見ることができます。記事上にも載せましたが、今回の塩酸の事件についてのページはこちらになります。
今回の「強酸性の液体を用いた傷害事件の発生(注意喚起)」のリンクはこちら↓
Yahooニュース上の反応
ジャパン・インデプスに掲載された記事は、yahooニュースにも掲載されますが、今回のこのニュースは大きな関心を呼び、1539件(2月17日)ものコメントが寄せられていました。
多くの人が関心を持つ事件だったので、
雑誌のランキングでも1位に
国際記事でも見た瞬間は3位になっていました。
パリ17区市長が反応する
パリで日本人が塩酸をかけられたニュースは、SNS上でいたるところで大きな話題になり、直接話題にするように呼びかけた方もいらっしゃって、フィガロでも掲載された結果、苦情が来ていたことでパリ17区の市長が反応しました。
・あれは、特別アジア人を攻撃した事件かは未確認。
・被害者本人が軽症であるため警察に訴えることを望んでない。
・今後も警察の方で調査していく。
お話を聞いてくれる市長さんらしいですが、そこまで、市長さんはこういった事件について反応してツイッターに載せることがないので割と珍しいことかと言えます。
その後、SNSで話題になっていることが主要メディアではないけれども多少は掲載されました。 日本でも、多少扱ったところもあります。 しかし、大きく扱われることはありませんでした。 だいたい、このようにしてアジア人を対象にした事件は終わっていくことが多いです。まだ記事になったり市長さんが反応してくれたのが珍しいくらいです。フランス パリ17区で日本人が塩酸をかけられた件
— ulala france (@ulala_go) February 16, 2021
17区の市長が
「あれは、特別アジア人を攻撃した事件ではない。
被害者本人が軽症であるため警察に訴えることを望んでない。」
とコメントを出しています。 https://t.co/5WAkulT6rV
事件が報道されない原因
まず、今回の場合、報道等がされない大きな原因があります。
それは、
「被害届が出ていない」
それでは、普通は何も動けませんし、誰も動きません。
あと、SNSで大騒動になっていたこともあり、
— ulala france (@ulala_go) February 16, 2021
昨日の晩や、今日あたりに、SNSで大騒ぎになっていることがフランスのメディアでは取り上げられているので、
何かあれば、声を上げることが大切なのは、確かなようです。
それプラス、「被害届」を出すまでのなんらかのサポート体制や、なぜ必要なのかや、基準などの説明があるようになるといいのかもしれません。
— ulala france (@ulala_go) February 16, 2021
アジア人だけではなく、フランス人に対しても被害届がでなかったり、告訴されなければ何もできないのは同じです。例えば、Sciences Po のレイプ問題にしても、SNS上で大きな話題になりましたが、実際には、ほとんど誰も被害届をださなかったり告訴する人が少なく、2件ほどは告訴するよう説得されている最中でした。
実際のアクションがなければ助けられないのです。
トゥルーズの加害者は、すでに学校も退学させられているし、本当に何かあれば処罰される。
— ulala france (@ulala_go) February 12, 2021
司法も学校も、問題がある場合は届けるように呼び掛けている。
心療内科の人からも、ネットで憂さ晴らししても、トラウマを解消できるわけではないので、専門家に相談するようにアドバイスしているのもあった
フランスという夢のような世界をアピールしていかなければいけない状態も長く続きましたが、現在は、問題があれば、それは問題だと言うことがようやく普通になってきた時代です。アニエスBも、12歳から16歳の間、叔父に近親相姦されたことを今になって告発できた。そんな時代なのです。
SNS上で話題になれば、メディアにも載るようにもなってきました。
しかし、実際の行動が起こされなければ、何も起こりません。
問題があれば、声を上げていくことは大切なことです。
アニエスBも、叔父からの近親相姦の犠牲者https://t.co/OJsMTJySzn pic.twitter.com/xB3n0iTe5I
— ulala france (@ulala_go) February 15, 2021
ツイッターでの反応
同感です。こういう事を見過ごすと最後に割を食うのは、結局我々日本人自身。絶対に妥協してはいけない案件です。 https://t.co/SdAqoiFG1a
— 岩木保道 (@yasumichiiwaki) February 16, 2021
> 他の人や今後のためにも、出すように心がけて欲しいです
— Toko Shiiki/椎木透子 (@tokophotoko) February 16, 2021
私もそう思います。被害に遭われた方はショックも相当だと思うし、これ以上もう関わりたくないというのももしかしたらあるのかもしれないですが、ここで黙ってしまうと更にアジア人は狙いやすくなってしまい、次の被害に繋がると思うのです… https://t.co/MD6SbhAVSt
下手したら「警察の記録にないってことほ捏造なんじゃないか?」と言われちゃうかもしれませんしね。大使館も被害届を出して公式に事件として認定もらうように勧めてもらいたいです。抑止力になるかもしれないし。
— 新津隆夫 🇮🇹😷 著述業&insegnante giapponese (@takao212_italia) February 16, 2021
長年フランスで生活してきて、からかわれて嫌な思いをしたり、唾を吐きかけられたり、という経験もあります。でも塩酸をかけられる、というのは次元が全く違います。再発防止のためにももっと声をあげるべきだと思います。
— じゃ丸🇱🇧🇯🇵🇫🇷 (@JaponLiban) February 16, 2021
そう、本人は責めることはないようにしたいです。
— ulala france (@ulala_go) February 16, 2021
でも、全体を考えて被害届を出すサポート体制などが整っているといいと思うんですよね。
どうせ日本人なら悪さをしても警察にも届けず有耶無耶にできると思われたらヤバい(語彙不足w)
— クレイトン (@From_Creighton) February 16, 2021
日本人に手出ししたら報復が怖い、と思われた方が安全。世界は(日本も含めて)意外と野蛮。 https://t.co/dSZRX0r2RY
これ、すごい同意です。
— ゆずみかん🇫🇷パリでフリーランサー (@yuzumikan4791) February 16, 2021
自分は以前から、在仏日本人コミュニティの相互サポ体制や大使館の介入度合いがあまりに弱いと思ってます。
例えば中国は、トラブルあっても弁護士すぐに頼れたり、(良くも悪くも)自治体や警察に働きかけたり、書類整えるサポ体制があり、コミュニティのサポ体制がすごく強い https://t.co/I7qpKjwlYd
そして、最終的にこのような結果に
問題にしてくれた17区の市長さんが、警察に調査を継続するように頼んだそうです。
しかしその、2月16日のツイートには、
そう言われている時間帯と場所の監視カメラで、事件を確認することはできなかった。
と書かれていました。
J’ai demandé au commissariat @prefpolice de poursuivre les investigations sur ce fait divers qui n’a pas toujours fait l’objet de plainte. Les vérifications réalisées via les caméras ne permettent pas de confirmer l’agression dénoncée aux horaires et lieux indiqués.
— Geoffroy Boulard (@geoffroyboulard) February 16, 2021
真相は藪の中に
この状況では、本当に起きた事件だったのか?と疑われてもしょうがありません。
私は、最後まで証言された方のことを信じたいと思いますが、
カメラにも映っておらず、被害届も出されていない今、
何があったのかを知っているのは本人(とその友人)だけ。。となってしまったのです。。。
事情があったのであればしょうがないと思いますが、
何かあったのであれば、
ぜひ被害届を出すべきである
それがなければ何も始まらないのです。それだけは覚えておいた方がよさそうです。
追記:日本人叩きにかわるこの事件。本当のそれでいいのか?
この記事を、多くの人に読んでいただいてうれしい限りです。
こんな衝撃的な形が起こるということをわかってもらえてありがたいです。
なぜなら、今までフランスで生きてきて、こういう終わり方をする場面をよく見てきており、これではいけないと普段から思っているからです。
その結果、いろいろなコメントを受けることになりました。
このような、脅迫も受けました。今後、何が書かれることがありましたら、この方が書いたことだと思いますのでご了承ください。
これが最後です。
— PS5名シーン動画!デモンズorアサクリ (@shin_gameps5) February 18, 2021
もう一度だけ聞きます。あなたが認めた捏造を取り消し、拡散した周りの人たちに謝罪するつもりはありますか?
出版社に勤めていますので、返答次第でこちらも動かさせてもらいます。
ただ、この方の言いたいこともわかります。このフィガロの記事では、被害届を出そうとする行為自体は、家族の方がされているのに出していないと私がいっているというのです。
本人や関係者が直接出さなかったので受理されず、家族がその時点ではどうしようもなかった様子がうかがえます。それ以上のことは私にもわかりませんが、それで最終的に受理されなかったようです。なので出してないと言う事実だけが残ってしまったのです。が、出そうとする行為はしていることは間違いないです。その辺りで誤解を与えたなら申し訳ございません。
でも、もしも、そういったなんらかの出版社に働いているというのなら、その巨大な力で、こういった困っている日本人の方たちを助けてはいただけないでしょうか?なぜ、そこで、日本人叩きをして終わろうとするのでしょうか?
«La famille de la victime s’est rendue au poste de police pour porter plainte, mais cette dernière n’a pu être déposée en l’absence de l’intéressée», ajoutent encore les services japonais, qui concluent que «la victime et sa famille ne souhaitant pas que cette affaire soit exposée plus en détail, nous respecterons leur décision en ne faisant aucun commentaire supplémentaire.引用
ほんとこれが日本ならば、一回でも行けばここで親身になってくれてなんとかなりそうですが、でもそうならないのがフランスなんです。
何事もスムーズにいかず、一度断られることがとても多いです。滞在許可書の申請も同じ。書かれている書類を持っていっても、また違う書類を持ってこいといわれる。そこで戦って、何度も挑戦してやっとうまくいく。。。みたいな感じ。
このやり取りの状況がどうだったのかは、私には本当にわかりませんが、何度も挑戦するべきだったのかもしれないと思います。ご本人が来れないなにかの事情があったかもしれない。でも、そこでフランス人なら、ご本人が居なくてもできる方法を模索してもらおうと交渉したりするだろうし、誰かにしてもらえるようにコネを使って頼むかもしれない。そうやって、何回もトライしていくのが日常にすらなっています。でも、その雰囲気をつかんでないとなかなかできませんよね。私もいまだうまくできません。
なので、もしかしたら、その辺りのサポートを今後してもらえるようになれば、こういった悲劇が少なくなるのではないかとも思うのです。そして、そういうことにあってしまうことがあるってこと自体知らない人が、こんなことが起こりえると知ってもらえることも大切だと思います。
今度同じことが他の人に起こるかもしれない。それが起こるのは私にかもしれない。
私としては、被害者の方を責めないで欲しいです。そしてこのまま日本人叩きだけで終わらないで建設的に前に進めるように事態が進んて欲しい。それを願うばかりです。
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