ぜひフランスでは毎年、カレンダーが出されますが、今年2013年は、予防接種を受ける年齢がかなり変わりました。
日本とフランスでは、行う予防接種の内容など、多少違いますので、参考までにどうぞ♪
注:詳細は、リンク元か、主治医にお確かめ下さい。
予防接種の単語集
◯ DTP
・ジフテリア la diphtérie
・破傷風 la tétanos
・ポリオ la poliomyélite
◯ 百日咳 la coqueluche
◯ ROR
・麻疹(はしか) la rougeole
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) les oreillons
・風疹 la rubéole
◯ 肺炎球菌 pneumococcique (PnC)
◯ 髄膜炎菌 la méningocoque C
◯ B型肝炎 l’hépatite B
◯ インフルエンザ haemophilus influenza b
◯ papillomavirus humains (HPV)
ヒトパピローマウイルスヒト乳頭腫ウイルス(子宮頸癌予防)
2013年度のフランスの子供の予防接種カレンダー
生後2ヶ月目
- DTP
- 百日咳 la coqueluche
- インフルエンザB haemophilus influenza b
- B型肝炎 l’hépatite B
+
- 肺炎球菌 pneumococcique (PnC)
生後4ヶ月目
- DTP
- 百日咳 la coqueluche
- インフルエンザB haemophilus influenza b
- B型肝炎 l’hépatite B
+
- 肺炎球菌 pneumococcique (PnC)
生後11ヶ月目
- DTP
- 百日咳 la coqueluche
- インフルエンザB haemophilus influenza b
- B型肝炎 l’hépatite B
+
- 肺炎球菌 pneumococcique (PnC)
生後12ヶ月目
- ROR 一回目
+
- 髄膜炎菌 la méningocoque C.
生後16~18ヶ月目
- ROR 2回目
6才
- DTP
- 百日咳 la coqueluche
11才~14才
- ジフテリア la diphtérie(量が少ない)
- 百日咳 la coqueluche(量が少ない)
- 破傷風 la tétanos
- ポリオ la poliomyélite
女子のみ
- papillomavirus humains (HPV)
ヒトパピローマウイルスヒト乳頭腫ウイルス(3回)
↓2012年度から、2013年度の変更点をまとめた表
2013年度からの大人の予防接種
フランスでは、大人になっても、ワクチンの効果を高めるための追加注射として、定期的にdTPを受けることが推奨されています。
- ジフテリア la diphtérie(量が少ない)
- 破傷風 la tétanos
- ポリオ la poliomyélite
でも、以前は、10年に一度、受けるように言われていましたが、
2013年度の表を見ると、65才までは20年に一度でよくなったみたいですね。
受ける時期
25才、45才、65才
そして、65才からは10年に一度のようです。
日本とフランスの予防接種で違う項目
日本と、フランスの予防接種で違う項目は、主に下記の3点
◯ BCG
フランスでは流行している国に関係ないと判断される場合には、必要では無くなりました。でも、日本ではまだ義務なので、必要な場合はその旨を伝えれば受けれます。
◯日本脳炎 Encéphalite japonaise
日本脳炎は、暑い地域で行われる予防接種なので、比較的涼しい地域のフランス本土では義務にはなってないようです。
参照→フランスや海外に居て、日本脳炎の予防接種はどうするの?
◯日本では麻疹・風疹混合(MR)のみですが、フランスでは流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)も含みます
日本では、新三種混合ワクチンを英語名のMMR (measles-mumps-rubella)と呼んで1988年から1993年まで使用していましたが、ムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎発生率が高い事から
現在は、2006年4月からムンプスワクチンを除いた、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンになっているみたいです。
でも、フランスでは、ムンプスワクチンも摂取することになっています。
日本では、摂取をやめたのに、どうしてフランスでは続けてるのだろう(・_・?)
と思ったので調べてみました。
MMRのフランス語はROR(rougeole-oreillons-rubéole)
流行性耳下腺炎おたふくかぜ(mumps)は、フランス語でoreillons
ムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎について
日本・イギリス・フランス・カナダ等で使用された占部株やロシア連邦等で使用されたレニングラード・ザグレブ株をムンプスワクチンとして接種した場合に無菌性髄膜炎の発生頻度が非常に高く、この事が原因で日本ではMMRワクチンの接種を中止した(イギリス等はMMRに含まれるワクチン株をJeryl Lynn株に変更して接種を継続)。
麻疹・風疹混合ワクチンWikipedia
イギリス等ではワクチン株を変えて、摂取を続けているみたいです。そこでフランスも調べてみると、
Mumpsvax est le vaccin utilisé contre les oreillons. Il contient la souche vivante et atténuée Jeryl Lynn (de type B) et est aussi produit à l’aide de culture de cellules embryonnaires de poule.
https://fr.wikipedia.org/wiki/Vaccin_contre_la_rougeole,_la_rub%C3%A9ole_et_les_oreillons
フランスでも、ワクチン株はJeryl Lynn株を使用の様子。
無菌性髄膜炎が多発したワクチン株の使用をやめ、イギリス同様に違う株に変えて接種を継続したと言うことのようです。
あとがき
比較しようと思って、日本の予防接種も調べてたのですが。。。、
複雑すぎ( ̄□ ̄;)
計画の立て方の例として、スケジュール表の例がいくつもあってどれを見ていいかわかりません(汗)
あれって、予防接種が開催される時期などに合わせて、自分で計画立てなくちゃ行けないからなのでしょうね。
まあ、子供の健康を自分で管理できるという意味はいいと思いますが。。。
フランスでは、幼児期の決められた月の定期診断時に予防接種が行われるのが一般的です。なので、フランスで生まれたulala家の子供達もシステマティックに予防接種を受けてたので、スケジュールなど一切考えたことがありませんでした。
でももちろん、各自で自発的に行かなくては受けれません。学校で集団で受けるということはありません。
なので、違う予防接種システムの外国から来た人達の中には、もしかしたら必要と思われる予防接種を受けてない子もでてくると思います。
要するに、日本ではほぼ全員が受けていて当たり前だと思っている予防接種。けれどもフランスでは受けてない子供達が周りにいる可能性があるということです。それはやはり、アフリカや東南アジアから来ている人が多く、日本人でも、アジア系の顔をしていると、つい予防接種をしてないと疑われぎみ。。(汗)
ulalaがフランスに来た頃、フランスの健康手帳ももちろんないので、予防接種を受けた証明ができませんでした。そしたらそれこそ、
「まったく予防接種を受けてない」
と思われたことが。。。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・。
ということで、フランスに来る時は、
母子手帳に記載されていた日付のメモを用意しておくことをおすすめします。
でも、小・中学校で集団で受けたものに関して、記録をもってません。
ulalaの子供時代は、RORの予防接種がなかったので、母子手帳には風疹の予防接種の記録がありません。
風疹は妊婦に感染すると胎児の奇形を起こすリスクがあるので、妊婦には必須です。
そこで調べたら、
1977年 風疹定期接種(中学生女子)の開始
なので、ulalaの場合は、確実に中学生の時に風疹の予防摂取を受けているようです。
(そういう記憶もあります。)
しかし、その後、法の改正の変わり目の時期があり、
1979~1987年生まれは、受けてない可能性も有り。
だそうです。
基本的には、日本では、フランスで必要な予防接種は受けているはずですので、
とりあえずは安心ですが、たまに、抜けている場合もあるので、
風疹などは妊娠前に抗体を調べた方がよさそうですね。
そして、フランスは特に日本に居る時よりも、自然に触れあうことが多いので、破傷風の予防はぜひしておきたいところ。
追加の予防接種を受けて、予防接種カードに記載してもらって記録として持ってると、自分も安心ですが、病院に行った時など、周りのフランス人も安心する気がします。
間違った箇所があれば、ぜひお知らせ下さい。すぐに修正します。
関連リンク
◯ フランス政府の2013年の予防接種カレンダー
http://www.sante.gouv.fr/calendrier-vaccinal-2013.html
◯日本の予防接種カレンダー
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