子供の頃「肝油ドロップ」を日本で食べてたけど、フランスではどうなの?
フランスは、ベトナム系の人が多く住んでいます。
今日はそんなベトナム人系のフランス人のお宅に招かれました♪
そして、話をしていると。。
肝油を食べてたのは、日本だけじゃない
「小さい頃、母にスプーンで飲まされてて、ほんとおいしくなくて嫌だったのよ。これは、カプセルに入ってるから、飲みやすいけど」
と、見せられたのが、
Huile de foie de morue
えっ?肝油?
「え~私も小さい時、日本で食べてたわ。油そのものじゃなくて、お菓子みたいなゼリー状のもので美味しかったけど」
と、思わず他の国でも同じように肝油を飲んでいることに(ノ゜⊿゜)ノびっくり!!。
子供の頃はベトナムに住んでた彼女。ベトナムで育ったフランス人の母親から、肝油を飲むこと習慣化されてたそうです。
子供の頃に肝油を摂取していたのは、日本だけじゃないのね。。
肝油ってなに?
「だいたい、肝油ってなに?どうして、子供の頃学校で飲まされての?」
と、ちょっと前にふと思ったことがあったので、調べてみました♪
肝油とは、
肝油(かんゆ)は、タラやサメ、エイの肝臓に含まれる液体、およびそれから抽出した脂肪分。
肝油Wikipedia
タラの肝臓を絞り、その油を凝縮した肝油には、ビタミンAやビタミンDが豊富に含まれているそうです。
このビタミンDは、カルシウムを骨や歯に沈着するのに必要な栄養素。
ビタミンDが足りないと、幼児期には骨が変形するくる病や、大人のくる病といわれる骨軟化症(こつなんかしょう)になって、足腰が弱くなったり、転んだ拍子に骨が折れやすくなったりします。
くる病は、足の骨をはじめ、胸骨、肋骨(ろっこつ)、頭蓋骨など、あらゆる骨が曲がってしまう病気。
まともに立ったり歩いたりすることができなくなったり、症状が重くなると、筋肉のハリがなくなり、思うように手足を動かすことができなくなるますが、ビタミンDを飲むことによって予防できる病気でもあるんです。
このビタミンDは太陽を浴びることによって作られる栄養素ですが、きのこや鮭、まぐろなどを食べても摂取することができます。
その中でも、肝油は、ビタミンDの保有率が高いので、勧められるようになったのでしょう。
でも、ベトナムでは、タラの肝油そのままを飲んでいたみたいですね。。。
(|| ×m×)ウップス。
日本では、河合製薬がゼリー状にしてから糖衣コーティングし、ドロップ化して、肝油を飲みやすくしてくれたおかげで、美味しく摂取することができたみたい♪
そして、その肝油ドロップが今でも売っているのには(ノ゜⊿゜)ノびっくり!!
現在売っているのは、魚の油からではなく日本薬局方に添って作られたビタミン類を混ぜ合わせたビタミン剤だそうです。
カワイ肝油ドロップSは、肝油の主成分として知られるビタミンA・Dが配合されております。水なしでかんで服用できるバナナ風味のゼリー状ドロップ剤ですので、どなたにでも服用しやすくなっております。
日本人は、ヨーロッパではビタミンDが不足する?
ベトナム系フランス人との会話は続きます、
「私達は、肌が真っ白じゃないから、どうしてもビタミンDが不足しがちなので、この肝油、BIOショップで売ってるから飲んだ方がいいわよ。私は、お陰で体調がよくなったわ」
えっ??
「肌が白人のように白色じゃないと、ビタミンD作られにくいの?」
そんなこと初めて聞いたと思いつつ調べてみたら、
なんてことはない、くる病の欄にも書いてありました。
カルシウムの摂取が少ない一部の発展途上国でもくる病が発生しやすい。ヨーロッパ人の白い肌は欧州の少ない日照に適応した結果であり、肌の黒いインド系や黒人が日射量が少ない高緯度地域に移住した場合、乳幼児にくる病がしばしば発生する。
くる病Wikipedia
白人は少ない日照時間でも、効率よく吸収してビタミンDを作ることができるように適応して肌が白いけど、日照量の多い国に住んでいると、反対にたくさん吸収しないように適応するので肌が黒い。なので日照時間が少ない地域に行くと、ビタミンDの生成が十分できないそうです。
まあ、wikiにはインド人や黒人とは書いてありますが、もちろん少し色が薄いけどやっぱり白人の肌ではない日本人を含むアジア人も入るということでしょう。
とくに、最近の日本人の女性は、シミ、ソバカスの元になる日焼けは避ける方向になるので、知らず知らずに、ビタミンD不足になっていることが多いとか。
{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~
ベトナム系フランス人との会話はまだ続きます、
「そうよ、だから子供達が小さい時からもらっているビタミンDも、私達のは白人の子達より多い量になってるのよ」
フランスで生まれた子供達は、生まれた直後からビタミンDが処方されて飲んでます。
3、4才ぐらいから、1年に一度ぐらいの頻度になるけれどもそれでも処方されます。
ビタミンDなんて、みんな普通にもらうものだと思ってたし、他の白人の子供と量まで比べたことも無かったから、うちに子達に処方されたビタミンDの量が多いなんて知らなかった~。
で、くる病のフランス語版を見てみると
Les besoins sont couverts sans risque de surdosage pour des doses de 1 300 à 1 500 UI/j selon l’ensoleillement pour un enfant à peau non pigmentée ; sinon, les doses sont augmentée à 2 000-2 500 UI/j.
http://fr.wikipedia.org/wiki/Rachitisme
肌の着色がない子は 1 300 à 1 500 UI/j
それ以外は 2 000-2 500 UI/j.
と、肌の色でビタミンDの摂取量を変えろって、確かに書いてあります( ̄□ ̄;)
つい最近、子供達が小児科からビタミンDの処方箋が出されて飲んだところですが、
見てみたら、確かに、
2000
って字が判別できました。
(いや、フランス人の字、特にお医者さんの字はすごい悪筆なので読むの大変なんです)
と言うことは、こんな2ヶ月ほど毎日雨が降り続いているこの季節。
もしかしたら、ulalaもビタミンDが不足しているかも?
ただでさえ太陽が出ている日が少ないヨーロッパの冬。
意識してビタミンDを取るようにするようにした方がいいかもしれません。
アルプスの少女ハイジのクララの病気はなんだったの?
アルプスの少女ハイジにでてきた、車椅子のクララ。
実は、ビタミンD不足から来るくる病だったのではないかと言う説があります。
ビタミンDた足りなくなって起るくる病は、筋緊張の低下、筋力低下、歩行障害が現れたりします。なので、クララは歩けず、車椅子に乗ってたのです。
クララはずっと家の中に居たので、ビタミンDが不足していてもおかしくはありません。
一応、お医者様には肝油が処方されて、クララも飲んでましたが、、
でも、山での生活は、外で過ごす時間が長くなり太陽に浴びる時間もいっぱい。
食事も外で太陽を浴びながら、ヤギのチーズやヤギのミルクを飲んでカルシウムもたくさん。
そのお陰で、最後は骨も丈夫になり歩けるようになったのとか。
実際は、なにも語られてないのであくまでも推測の話だそうですが、あんなに突然歩けるようになったのも、そう言われたらすごく納得できるかも(笑)
日光に当たることは大切なことだと分かったけれども、当たりすぎると、日焼けして肌が黒くなり、なおさらビタミンDが生成されにくくなるそうです。
なので、夏場で15分、冬場で30分ぐらいの適度さも大切ですね。
ベトナム系のフランス人のお友達は仲良くさせていただいてるのですが、
どんな会社に行っても、重要ポストに抜擢されるパワフルな女性。
知的な人と話しているとほんと楽しいです♪
今日は、充実した一日となりました♪
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