↓フランスの学校レベルは日本より低い?
http://linkul.net/francelife/entry1241215965099.html
フランスの方が日本より、学力のレベルが低いんじゃないかと書いたけど、
でも、日本も、うかうかはしてられない。
というのも、実は、日本とフランスの共通点がここに。
2000年、2003年、2006年と行われたPISAの結果で、
実は、日本も、フランスも毎年着実に順位を下げている国だからです。
2000年 → 2003年 → 2006年の順位の推移
読解力
日本 8位 → 14位 →15位
フランス 14位 → 17位→ 23位
数学的応用力
日本 1位 → 6位 → 10位
フランス 10位 → 16位 → 23位
科学的応用力
日本 2位 → 2位 → 6位
フランス 12位 → 13位 →25位
でなもんで、この結果をふまえ、日本もフランスも今必死に学力アップに力を入れています。
フランスでは、
Le Haut Conseil de l'Education
http://www.hce.education.fr/index.php
というところが、主導となり、
現状を2007年に調査。
Bilan des résultats de l'Ecole - 2007 - L'école primaire
http://www.hce.education.fr/gallery_files/site/21/40.pdf
これによると、小学校3年生を、優、良、可、不可みたいな四つの基準で学力を図ったところ、
なんと、優と良を合わせて、全体の60%だったという結果が。
3年生になっても読み書きできない生徒がいたりで、
高学歴に至れない元凶は、小学校にあると、学力UPを強化
で、読み書きは、積極的に幼稚園でも教えていくことに!
で、2008年の途中結果報告では、満足できる結果をあげつつあるのだとか。
Bilan des résultats de l'Ecole - 2008 - L'orientation scolaire
http://www.hce.education.fr/gallery_files/site/21/49.pdf
ちなみに、2009年からは、幼稚園でも一斉に、補習授業を設けることになり、
2,3人のグループをお昼休みに呼んで、
個別に苦手な部分の把握、強化を行うことになりました。
で、日本も、同じくPISAで順位が落ちたことを受けて、
ゆとり教育が元凶と言われ、見直し体制に入ったり、
小学校の、全国一斉テストなどを導入したり、
上位のフィンランドに視察に行ったり、
教育の改善を図っているみたいです。
フランスも、日本も、
「PISAなんて、PISAなんて、あんな基準があいまいで当てになんない!」
なんて、ぶつぶつ文句を言いながらも、順位がさがっているという事実にお尻を叩かれ、
学力の底上げに努力しているってわけで、
そんな努力がされている期間に、教育を受けれるは、
それはそれで、いいことかもしれません。
おしくも、2009年は、PISA実施の年!
さて結果発表が楽しみ♪
それにしても、
PISAの詳細の比較を見ているとおもしろのですが、
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/pdf/20071205.pdf
科学的リテラシー全体における習熟度レベル別の生徒の割合(数字はパーセント)を例にとると、、
日本はレベル1未満が4.8%に対して、フランスは6.7%
日本はレベル6が2.5%に対し フランスは1.2%
(レベル6が高位レベル)
ってな感じで、これが他の項目を見ても同じような感じ。
これを見ると
できる子が日本には多いけど、フランスはできない子が多い
って感じがします。
だから、これを平均値を取ると、全体の順位において、
日本の方がよくなるんですね。
でも、
だから日本人の方がフランスより頭がいいとは
絶対なりませんのでご心配なく(笑)
レベルが高いグループに入れば、
自分のレベルもそれに合わせてあがるって言いますよね。
だから、いい学校に入れさせたいと思う親も多いわけです。
でも、だからと言って、そのまま社会にでて成功するかというとまた違うし、
普通の学校でも、クラスに頭がいい子っていうのは必ずいます。
だいたい、そんな苦境でも、高レベルを保ってられる子っていうのは、
元々の素質もいい。悪環境にすでにもまれちゃっているから、
苦境に強くって、社会にでても、やっぱり秀でちゃったりする。
だから、フランスでクラスの上位に入る子は、
日本に比べて少ないかもしれないけど、
そんなによくない環境でも、ちゃんとできるということは、
それだけ能力的にできる子に育ってるのかも?
それに、高学歴だからいいなんて時代でもなくなっている気がします。
実際
・博士号を取っても、反対に給料が高くなるので、企業はなかなかやとってくれなくて途方のくれる人
・学歴があると自慢げだけど、苦境になると、なにもできなくて精神的に病む人
・学歴取ることに熱情をかけるのだけど、就職先は見つからない人
なんて方もわんさかいる世の中
でも、反対に、
・MBAももっているけど、自分の生活環境に合わせると、それを使った仕事は無理なので、教員免許の試験を受けて先生になる人
・べつにそんな高学歴でもないのに、環境が変わってもいい仕事を見つけてそれなりにできる人
・苦境に陥る度に、いろんな解決策を見つけ、着実に前進する人
なんて人は、今年みたいな不況があってもなんなく、くぐりぬける能力があるわけで、
そっちの方が今の時代には、一番大切な要素なんじゃないかと。
ということで、
日本にいても、フランスに居ても、
できる人が多いところでも、できない人が多いところでもそんなの関係無い。
自分の能力だけを見つめられて、
その能力を周りに影響されずに伸ばせて行ける人が
やはり、一番できる子なんでしょうね。
ふと、疑問に思って、調べたおかげで、
いろんなことが見えてきました♪
フランスの学校にもやもやしていたことも、なんかクリアになったので、
これからは、もっと前向きに対応していけるかも(笑)
ということで、フランスと日本の学力比較 【完】!
あくまでも個人の考えなので、
これが正確な内容かは、どうかは保障しかねますので、ご了承下さい。
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