フランスの学校のクラスメート構成

去年から、いろいろ学校のシステムが変わって、
ケイケイのクラスのメンバーが、興味深い状況になっています。


Deux enfants

ジプシーの子供達と一緒に勉強

去年から、ジプシーの子供達が学校に来るようになりました。

フランスに滞在するなら、その滞在期間は、
子供達をフランスの学校に入れなくてはいけなくなったのです。

と言うことで、フランス語はしゃべれても、10歳の時点で
フランス後は書けない、読めないジプシーの子供達。
10歳の子でも、フランス語の時間だけ、小学校1年生のクラスに行ったり、
幼稚園の年長さんのクラスに行ったり。

でも、さすがに覚えの早い子供達。

すぐに上達したそうです。

障害がある子供達と一緒に勉強

そして、今年から。CLIS(http://fr.wikipedia.org/wiki/Classe_d'int%C3%A9gration_scolaire)のクラスが大きな学校に設置されることになり、

障害があるお子さんも、一緒に勉強することになりました。

ということで、通常はCLISの教室で活動している子供達も、
週に3回など決まった時間に決まったクラスに行って、
普通の子供達と一緒に授業を受けることになります。

最初、その複雑な環境になることに、ちょっと不安があったのだけど、
CLISのクラスの子達を、自然に受け入れる子供達。

反対に、障害者に対しての理解を肌で感じ取って、
その状況に合わせて普通に一緒に遊んでいる姿が、素晴らしい。

障害者の姿を知らずに育つよりも、
一緒に学校生活を送る経験は、

特別に同じ年齢の子供だけを集めて
学校だけの特別なルールで過ごしがちな学校生活よりも、

もっといろんな種類の人間の集まりである、普通の社会に近づいて、
将来的にも、いい影響を与えるだろうなと思います。

実際、ミミもケイケイも、CLISの子供達について、いろんな考えを持つようになったり、
「そうなんだ」と自分なりに理解している様子が興味深い。

年齢の違う子供達とも一緒に勉強

ジプシーや、CLISの子供達も、能力に合わせてクラスを振り分けられるので、
年齢が違うことが多いのだけど、

留年した子
飛び級した子

も同じクラスの中にいます。

ということで、ケイケイのクラスは2年留年した子と、1年飛び級した子供が混在するような感じに。

一年飛び級した子と、2年留年した子では、すでに3歳年齢が違う(^▽^;)。

でも、同じクラスで勉強する。

これには、いろいろ問題も出てくるので、親の対応も大変だろうけども、、、

学校外の社会では、こういう状況の方が普通ですよね~。

CMPPに通う子供達とも一緒に勉強

ケイケイが最近クラスのお友達とお話して、 「CMPPは、物音がしないところで静かに勉強する場所なんだって」 と、突然、分けわからないことを言ってきた。

どうも、クラスの子が、授業の他に、昼休みかなにかの時間に、このCMPPと言うところに行っているらしい。

で、調べてみたら、

centres médico-psycho-pédagogique (CMPP)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Centre_m%C3%A9dico-psycho-p%C3%A9dagogique

言語障害
運動障害
人格障害
行動障害
学習困難
発達障害

こういった障害を持つ子供達を、多種の専門家を揃え、トレーニングしていく場所らしい。

そのお友達は、掛け算とか、足し算とかができないと言っていた。

そういった子がいるんだな~と言うことを、彼なりに理解していることがちょっと感心。

でも、先生はその状況に対して特別な教育は受けてない場合も


こんなに、いろんな状況に子供達を受け入れて、教育しているだなんて、、

かなり先生は大変だろうな~と思う。

先生自身、
「かといって、そのために特別な教育は受けていないのよ」
と。。

CLISは、CLISを専門とする先生がいるわけなので、その先生と話あいながら進めていくだろうけど、

あとは、その先生の裁量に任される部分が大きいのだろうか。

もちろん、どこかで、こういった教育も受けていくことになるんだろうけども。。

同じ状況の子供だけが集まってないフランスのクラス

年齢だけで分けられてない、フランスの学校。
おまけに、多数の人種も存在。

かなり画一的な日本の学校に比べると、その違いには驚かされる。

確かに、先生にとっては厄介極まりないだろうけど、
子供達、お互いにとってはいい経験になるだろうと思う。

そして、いい経験のままで居続けさせるのも、

先生の裁量次第。。。なのかもしれない