競わせない教育法

日本で、運動会の競争を
「みんなでゴール」
にして順位付けないようにしたとか、
そんなニュースが流れて、日仏家庭で長くこちらにいる日本人の方とか
「おかしい、おかしい、絶対おかしい。」
とつぶやいていましたが、、

私も、競争しないと、能力は伸びないと思うので、
順位とかある程度つけることは大事だと思う主義。

あるコンサルタントの人が、高校生に教えていた時に、
はじめは全員できなかったのに、一人ができたら、
みんな負けたくないという思いから、次々と成果があがり始めた
という話を聞いて、

ほんと競争っていうのはある程度大事!!

と思ってましたが、、、、、、

夏、日本滞在中、
順位が気になる人の話をしている方がそばにいて、
聞き耳立ててたら、

その方、本気で
「順位をそんなに気にしなくちゃいけないなんて人、ほんとおかしいわ。」
などと文句いってらして、、

「。。。。」

になりました。

まあ、、そういう風潮なんですね今、、、

ところで、フランスはというと、
ふと今日気がついたのだけど、

ケイケイがプリントをして、先生に答え合わせをしてもらっても、

100点とか60点とか、そんな点数では評価してません。

全部できたら、tres bien(よくできました)
一つでも間違えたら bien(できました)
見たことないから知りませんが、
多分かなり間違っていたら、 pas compris (理解してない)

ってな感じ。

フランスの代表的な勉強法、dictee(言葉を聞いて、文字に書く)勉強法なんて、とんでもない。

20満点からはじまって、
例えば、アクセント一つかき間違えても、マイナス1点。
とにかく、ちょっとでも間違えていたら、マイナス。

で、もちろん長い文章だと、間違える数も多くなって、20個以上間違えるなんて、ありえる話。
だから、即効0点になる可能性あり。

でも、40個間違えても0点(笑)

点数の付け方が、一定じゃないから、
まず、正確に人と比較できない。

運動会もないから、走る競争で誰が一番なのかもわからない。

ということで、自然に競争しない土台がフランスにあった。

あんなに
「フランスが一番、一番」
といいまくっている国なのに、なんだか不思議。