フランスに住むのに、フランス語はしゃべれなくていい?

フランスに住みたいのですが、フランス語しゃべれなくても住めますか?

と、何度か質問を頂いたことがあります。

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ハッキリ言って、
フランス語をしゃべれないくても生きていこうと思えば生きていけると思うのですが、
もちろん、日本でのような自由な暮らしはできないので、かなり制限された生活になると思います。。

家族の誰かや、会社の人が手助けしてくれる状態の方で、
10年フランスに住んでいても、フランス語が喋れない方もいます。
どこかに出かける時は、フランス語のしゃべれる日本人の友達についていくとか、
書類は、家族か、会社の人にやってもらうとかでクリアー。
でも、自分一人では、日常の買い物ぐらいしかでかけない。
そんな状態で、周りもうんざりしてくるけど、それなりに生きていけてる人もいました。

環境が整っていれば、フランス語がしゃべれなくても生活は可能だと思いますが、
現実はそう簡単に条件は揃いません。


Drapeau français


じゃあ、どのぐらいしゃべれるようになればいいのか


◯フランス人のみの会社でフランス人のようにフランスのために働く。

フランス人同様、ネイティブなフランス語力、フランスの習慣に慣れている必要があると思われます。
日本でのことを考えた場合でも、いくら外人が増えても、日本の普通の会社に、日本人相手のために外人を雇うところはかなり稀でしょう。
それと同様に、フランスでも、フランス人の顧客の心をつかむのに、片言しかしゃべれない外人は雇わないもの。
でも、例外として、技術を認められて、会社内のみで働き、会社の外相手に働かない場合は、
普通にコミュニケーション 、会議への参加、資料の提出ができるぐらいのフランス語力で大丈夫の場合もあります。

フランス料理のスタージュなどの場合は、ほとんどしゃべれなくても受け入れてくれる場合が多いです。でも、現場で揉まれ2,3年後には、かなり喋れるようになっています。

◯フランス人の会社で、日本人顧客や、英語圏、その他の外国相手に働く

フランス語以外の外国語能力を買われての就職なので、
普通にコミュニケーション、会議への参加、簡単な資料の提出ができるぐらいのフランス語力で大丈夫です。

◯大学の学生の場合

コミュニケーションを取れる語学力、レポートを書けるフランス語力が必要です。

◯語学学校の学生の場合

私立なら、まったくできない人もいます。
まず、短期滞在が多いので、
入居と、学校入学を誰かに手伝ってもらえば、なんとかなってるケースが多いです。

◯国際結婚の場合

結婚相手がどのぐらい、世話を焼いてくれるかで、必要な語学力は決まります。
でも、長期に渡って、まったく喋れないでは、結婚相手の両親や、友達の間に挟まれて
うまくいかなくなってくる場合もあるので、ある程度の上達は、必要かと。

◯フランス駐在の場合

仕事で働くために来ているので、働く旦那様は英語かフランス語が喋れる方が多いですが、
奥様は、まったくしゃべれない人から、ペラペラの人まで。
しゃべれなくても、会社がかなり協力してくれたり、語学学校の費用までだしてくれたり。
また、そのために日本人の多いパリに拠点が多い会社が場合が多いので、
本人的には大変だと感じるだろうけど、自力で来ている人に比べれば環境がいいので結構なんとかなる。

国際結婚で、子供を学校に行かせている専業主婦の場合

◯フランス語は特別とびぬけて上手じゃなくてもOK

フランスに来る人の中には、フランス語専攻の学校を出ている人も多い。
でも、かと言って、そのフランス語が堪能だからと言って、うまく生活していけるとは限りません。

昔、英語が堪能だった友達が言っていた言葉で印象的なのが

「言葉は、成績が悪い人だってしゃべれて人とコミュニケーションしてるんだから。」

要するに、勉強ができるできないとは関係なしに、言葉は慣れればしゃべれるものであるということ。
それでもって言葉は単なるコミュニケーションのツールの一つだということ。

そりゃあ、上手にフランス語がしゃべれれば、初対面の人とスムーズに話ができるのは確かだけど、
その後、円滑な関係をずっと保つには、言葉が上手にしゃべれるだけではもちろん足りない。

そんなに言葉がしゃべれなくても、たくさんの友人を持っている人もいれば、
鼻高々に、「私はすごいから」と言っている人でも、ほとんどフランス人の友人が居ない人も多い。

どうしても、語学学校に行っていると、語学ができる人がヒーローのような錯覚をするけれども、
日常生活になれば、コミュニケーション能力が高い人の方が、楽しく生活しているような気がします。

◯でも、やっぱり、ある程度はしゃべれて読めなくてはだめ

長期フランスで生活していく上で、ある程度の語学力はやはり必要になります。

じゃないと、いろんな書類が読めないし、
学校の先生が子供について言っていることもわからないし、
学校からのプリントも読めなければ、子供の学校生活に影響がでるし。

フランス人の旦那様が読んでくれるからと安心しても、
あまり、子供の学校生活などにそんなにタッチしてないパパがプリントを読むのと、
いつも子供と密接な状態のママが読むには、理解する内容にも大きな幅がでてきます。

そのため、やはり、いくらフランス人の伴侶がいろいろしてくれるとは言っても、
自分の見解ができる程度の読解力や、会話力は必要だと思います。

ちなみに、ulalaの場合も、いろんなことでちょっと面倒くさくて旦那に任せた読んでもらったら、
後で自分で読み返して、違うじゃないの!と言うことが結構ありました。

◯ 携帯電話の番号を取得するのに、はがきを送れば後で送られてくるんだよ。
 正解 → こちらから電話しなければいけない。はがきはただのアンケート

◯ 妊娠期間中は、手当とかのお金はもらえないから、これは君に関係ない手紙だよ
 正解 → もらえるので、そこに書いてある書類を送ってくださいと書いてあった手紙だった

◯ 子供の給食がカード式にになるのは金曜日だから、金曜日にカードとりにいくんだよ。
 正解 → 金曜日に始まるから、その前に取りにこいって書いてあるじゃん!!

いずれも、むちゃくちゃ大切なことなのに、自分でフランス語が読めなければ間違えるところだった!

ちなみに、もちろんフランス語がネイティブな旦那。
でも、自分のことじゃないので、かなりいい加減にしか読まないのが原因だと思われます。

こんなんだから、なんでも人任せにしないで、自分である程度できるようになっておく必要が。
人任せにしていたら、かなり大変な目にあうんじゃないかと。。。
だいたいがいいかげんなフランス人、いや、かなり大変な目に合っている人は絶対居るに違いない。

短期滞在だった、「ま~いいか」で済ませれることも、長期滞在、永久滞在になると、積み重なってくるものがあるので、ある程度のフランス語能力はやっぱり必要だと思いますね。

フランスに住むのにフランス語がしゃべれないとだめか?の結論

少なくとも外国に住むのですから、
その国の言葉をまったくしゃべれないというのはかなり無理があります。

周りのサポートがある場合、しゃべれなくても生きていくことはできますが、
かなり制限のある生活を送ることになります。

短期の場合は、そこまですごい語学能力は必要ではないですが、
特に長期で生活する場合には、ある程度はしゃべれて、読めれるようになる必要はあるでしょう。

かと言って、大抵の場合は、完璧にしゃべれてなくてもいい場合も多くて、
それよりも現地の人と仲良くなれるコミュニケーション能力が高い方が有利です。

だいたい、上手にフランス語がしゃべれる人でも、ある程度喋れる人でも、
フランス人から見れば、一人の人。

上手にフランス語をしゃべっている人でも、冷たい人とか面白味がない人だと、
話していてもおもしろくないし、

ある程度しかしゃべれない人でも、話していておもしろければ、
お互い無理してでも会話は続く。

人間同士なのは、どの国でも一緒かと。


ということで、少しは質問の答えになったかな?