フランスに居て、日本人に言われて困ること5つ

これこそ、「フランスと日本の文化の違いに挟まれて」って状態なのでしょうか?
フランスに住んでいて、フランスの状況に納得もしつつ、日本人として日本人の言うことにも納得出来る場合、
日本人から言われたり、聞かれたりする質問に戸惑うことがあります。

日本のこともよく分かってるし、フランスの現状も見えてるし、
いろんな場合によって違うから、「だいたいみんなそう」と言い切れることの方が少ないし、、

そんな、「フランスに居て、日本人に言われて困ること5つ」

フランスに住んでるからフランス代表扱いされる時

ニコラ・サルコジ 引用元http://ja.wikipedia.org/wiki/ニコラ・サルコジ

結構よくある事は、
フランスに住んでいるというだけで、フランス人の有名人の気に入らない行動に付いて文句を言われる。
またその反対で、フランス人がいい事をした時に、「よかったわね」「すごかったわね」と言われる。

「フランス人の〇〇がやったことは許せないわ!」
「何考えてるのサルコジさん。そんな駄目だって。」

相槌うってはいるけど、相手はどんどんエスカレートして文句が止まらなくなってくる。
聞いているこっちは、うなだれ~。は~。

まあね、分からないではないけど、
でも、〇〇さんとか、サルコジさんとかの有名人のことの文句を言われても、
フランスに住んでたって友達ではないので、私にはなんにもできないしね。。。。

おまけにフランスに住んでいるだけどフランスでの話題をすべて知ってると思われている

特に、その事に対して、こちらはなにも思ってなかった時に不意打ちにそんなこと言われても、

そうなんだ~そうだね~ぐらいにしか答えられない。

だいたい、日本で話題になっていても、こちらで話題になってない時もあるしね。。
( ´ー`)フゥー...

日本の常識を持ってこられる時

Atelier pour enfants dans la Ville européenne des Sciences (Grand Palais / Paris)
Atelier pour enfants dans la Ville européenne des Sciences (Grand Palais / Paris)

日本でやっていることが全て正しく、世界の常識だと思っている人も居る。
で、こんなことがあってね~なんて言おうものなら、
頭ごなしに「それはおかしいわ!」と。。。

まあね~ほんとおかしいんだけどね~

「荷物が届かないなんてありえないわ!郵便局に文句言いに行きなさい。」

まあ、荷物の件は、さすがに郵便局に言ったけれども、
「クロノポストの問題ね。(うちの局員が悪いわけじゃないわ)」
とあっさり言われた。
そこで、気をきかせてなにかしてくれるような職員にあたったか、あたらないかは運まかせ。
日本のようには、親身に受け止めてくれないのよ~。日本人はほんと素晴らしい~。

「学校におもちゃを持っていっていい事事態間違ってるわ。学校に止めさせるように言わなきゃ。」

ほんとだね~おかしいよね~止めてほしいよね~

学校は、日本とはかなり雰囲気は違う。
フランスの学校にもよるだろうけど、うちの近辺の多数の学校がおもちゃを持ってきていいことになっている。

でも、もちろん授業中はおもちゃを出すのは禁止で、休み時間の間のみという制限は厳しく決められている。
大きい物や、重くて、凶器になるようなおもちゃもちろん禁止だ。

他の学校でも同じようにもってきてるし、遊戯がないので遊ぶこともないし、
反対に、隔離された学校生活より、むしろより社会に近い環境は社会に出る時に経験としていいのかも?
と最近は思うようになったりして、、

国(そして地域)によって「通常」は全然違うんだよね。。。


日本でのみんなと同じじゃなきゃだめ感で語られる時


日本だと、みんなと同じにすることが大切みたいなところがある。
なので、フランス人の家庭では聞くことがない言葉を言われると、う~んと思ってしまうことが。。

「他の子供みたいにはどうしてもできないわ。」
「あの頭のいい子がしているからうちの子にさせようっと。」

う~ん。子供によってうまくできることも、できないことも違うのだから、
同じことが同じようにうまくできなくたっていいとも思うけど。。

う~ん。子供は一人ひとり違うから、他の子とは違うことをすることになるけれども、
子供の個性にあったことをやらせてみた方がいいと思うけど。。。。

とそんなこと思っていても、言っていいものか、う~ん。。。。


同じ場合がいい場合もあるのも事実なんだけどね~。

吉田松陰の格言がいい場合もあるよ~

立志尚特異
志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない

世俗の意見に惑わされてはいけない。
死んだ後の業苦を思いわずらうな。
また、目前の安楽は一時しのぎと知れ。

百年の時は一瞬にすぎない。

君たちはどうかいたずらに

時を過ごすことのないように…。


日本のメディアが作り上げた虚像のフランス生活をしていると思われる時


Mariage Geoffrey et Laure #27
Mariage Geoffrey et Laure #27

「フランスで優雅な生活してるんでしょうね~(* ̄。 ̄*)ウットリ」

してる人もいるでしょうが。。。

う~ん。してないから。

それは、メディアが作り上げた幻想なんだよね。。。

考え方のシビアさが違う時

Paris grafitti
Paris grafitti


「フランス語しゃべらなくても就職できますか?」

う~ん。。

「貯金とかあんまりないんですけど、なんとかなりますよね?」

う~ん。。。

「行って仕事見つければ、滞在居書なんてすぐもらえますよね?」

う~ん。。。。。。。

日本では、アルバイトとか結構簡単にできてなんとかなるものだし、
お金に困っている人は少数派なのかもしれないけれども、
フランスにいると、かなり貧困な生活をしている人が多い。

そして、そんな貧乏生活は他人事と思いきや、
フランスに来たら自分自身の問題になっている日本人もたくさん居る。

おまけに、気がついていないかもしれないけれども
日本では伝統的に「お金は汚いもの」「こだわってはいけないもの」という考え方の人が多い。

でも、フランスでは、もちろんこだわらないと死活問題に発展する可能性も。。。。

twitterで教えてもらったこのトピック

「孫と二人」
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0925/446648.htm?g=06

パリに住んでいた息子さんが急死して、孫の面倒を日本から見に来たお祖父様のお話。

いろんな要素がいっぱい含まれているので、いろんな見方で話をしたらきりがないけれども、

目に付いたのが、
「すべてが丸く収まりました」と
お金のことにはなんにもこだわってなさげな様子で
ハッピーエンドと喜んでいる日本から来た祖父に、

「遺産の管理について弁護士に相談した方がいい」
「保険金は必ず子供に行くように手続きした方がいい」

と、助言する人が多いこと、多いこと。

実母にまかせたから一件落着。。。

にはならないほど、実母でもひどい人は普通にいっぱいいるのよ~

みたいな。

返信している人の中には、
そんなシビアなフランス生活を送っている人を見ているから、
温室育ちの日本からきたお祖父様が心配になった人もいるのかな?

と思ったりして。

フランスに住んでるとシビア度が増すから、のほほ~んなこと言われた時は。。。
何て答えていいのか、、、現実を言うべきか、幻想を抱かせる表現を使うべきか、、う~ん。。