フランスの水泳教室と、日本の水泳教室の違い

家にプールがない、貧乏なulala家。

でも、周りにはプールを持っているお宅も多いので、
水の事故を防ぐための自己防衛の一つとして、できる時には、子供達は水泳教室に通っております。

フランスの教室で少し習った後、日本に帰っても、少しでもと思い通わせて頂きました。

でも、今年の夏は、日本に帰らないので、今、毎日フランスの水泳教室に通っている子供達。

プール

フランスで2件
日本で2件

の水泳教室に行っただけなので、スクールによる違い点もあるとは思いますが、

その水泳教室4件の範囲で気がついた点を少し。

まず、基本はこの2点。

フランス 最初はすべての泳ぎ方の流し泳ぎ重視

日本 最初から型重視

フランスの子供達への水泳の教え方

フランスでは、だいたい5歳~6歳からがレッスン対象になります。
それ以前の年齢は、遊び中心のコースばかりで、泳ぎを教えてくれるコースは見つかりませんでした。

そして、5歳になり、泳ぎのレッスンに行くと、びっくりしたのが、

本当に泳げない子は、腰に浮きを付け
多少泳げる子は、そのままビーチ板を持って

◯ 背を泳ぎ
◯ 平泳ぎ
◯ クロール

この順番で、ほとんどきれいな型を教えることなく、ちょっと教えてず~っと泳がせる授業が永遠と行われます。

例えばこんな感じ

一日目
もちろん、はじめから背を泳ぎはできないので、
・ビーチ板を胸に抱かせるか、プールの端を持たせて、端まで背を泳ぎ。
・ビーチ板を持ち、背を泳ぎの形で、平泳ぎの足の動きだけさせて、端まで泳ぐ
・ビーチ板を持ち、平泳ぎの足の動きだけさせて、端まで泳ぐ
・ビーチ板をもち、右手だけクロールで端まで泳ぐ。

こんな3つの泳ぎ方を、簡単な動作説明のみで、平均的に流し泳ぎさせる。

だいたい毎日同じ感じだけど、例えばクロールの左手を回すのを増やすとか動作が増える。

そんな感じに10回も行けば

なんと、3つの泳ぎともビーチ板がなくても、なんとなく泳げるようになっている(ノ゜⊿゜)

多分、筋肉が付いたんでしょうね。

でも、日本のようには、見た目にも型はそんなに素晴らしくなく、たくさんな量を泳げない感じです。

そして、ここまで来ると、今度はperfectionnerの段階になります。

perfectionnerとは、
細かい動作を直して、完璧に近づいけるということ。

なるほど。と思いました。

日本の子供達への水泳の教え方

日本の水泳教室は、5歳以下の結構小さい子用にも設けられていて、むちゃくちゃ親切です。

そして、カリキュラムが細かいかなり明確

例えばこんな感じ。

水慣れ

呼吸法の習得

蹴伸びの習得

バタ足の習得

背浮きの習得

背面キックの習得

飛び込みの習得

バタ足・背面キック泳力養成

ここまでを、幼児や初心者用に丁寧に面倒見てくれます。


そして、そこからクロール、背を泳ぎ、平泳ぎと、最初から、びっちり型重視に教えて、
並行に泳ぎを覚えるのではなく、一つづつ確実に修得させていきます。

日本ももちろん泳ぎ流しているのですが、フランスのラフさとは比べ物にならない。
しっかり教えてくれてるのが目に見えます。

どっちがいいとも言い切れないが

ということで、

◯ フランスの教室に通うと、短期でも何回か通うと、なんとなく3つの泳ぎのベースができている。がかなりアバウト。

◯ 日本の教室に通うと、短期だと、一つの泳ぎに集中する形になり、続けないと他の泳ぎは教えてもらえないことになる。でも、フォームはきれい。


◎ 長期に通った場合だと、その両方の差は出てこないと思いますが、
短期の場合だと、いろんなことが練習できて、フランスの教室の方がいいかな?とも思います。

◎ でも、日本のコーチのフォームの教え方はとっても丁寧で、本当にフォームを手取り足取り習うなら、日本の方がいいなと思います。

◎ ある泳ぎを集中的に習いたいなら、日本がいいかも。フランスだと、それはプライベートレッスンじゃないとできない場合も。


一長両端です。


あとは、個人の好みなのだと思います。

実際、、

去年、日本の教室に行った時、

「なんて教え方が上手なのかしら。素晴らしいわ~」

と感心しましたが、

今年はフランスで、今回行った水泳教室が、

なんと一グループが4人と言うありがたい環境で、

目がよく行き届いていて、子供達も楽しく行っているので、ちょっと満足しています。

結局は、習い方のプロセスは違っても、最終到達地点は一緒ですからね♪

ある程度、泳げるようになっていれば、いいわけですから(笑)