怖い公共機関のおばさん

フランスの公共機関にいる受付のおばさんはなんだか怖い。
なんでもかんでも、
「できない」「わからない」
って言うし、いつもキンキン声でどなられて、すぐ、まくしたてられるし、、
でも、おばさんが無知だからどなられることもあるけど、おばさんが有能だからどなっている場合は、、

SS(健康保険)から、切り替えのため、働いてない証明書を提出しろと手紙がきた。
ulalaの場合、ASSESICから失業保険ももらってなくお世話にもなってないという証明書が必要らしい。

最近は、ネット上でプリントアウトできるのに、なぜかできないので、直接ASSEDICに出向くことに。

ASSEDICで、とりあえず受け付けの列にならんで落ち着くと、
あちらから、金切り声で書類の書き方を指導している声がする。
他人事のように、「わ、、大変そ、、、」とびびっていると、、
なんと、その人が受付の人!

げ、、、、

びびりながらも順番が来たので、用件を伝えたら、
とりあえずネットでどうしてプリントアウトできないか調べるために、状況を見せることに。

ネット操作なんてお手の物で、こちらは、すぐに見せる準備できたけど、受付のおばさんは大忙し!
次から次へと人がやってる上、おばさん一人で対応しなくちゃいけないし。
も~かなりキンキンきてる。

で、そこに一人おじさんがやってきた。
今日、面談の約束があるらしいのだけど、
「それは、ASSEDICでは管轄外だわ!!」
とおばさんに怒られる。おばさん、同僚も連れてきてみたけど、その同僚もキンキンと怒鳴りまくり。
「うちではその内容の対処はやってないのよ!」
と二人でおじさんをまくしたてている。傍から見て、かなりおじさんがかわいそう。
おじさん、「そうですか、、、」と帰ろうとした時、
それではあまりにもかわいそすぎると思ったのか、受付のおばさん
「とりあえず、ディレクターにも聞いてみるわ!!」
とディレクターに電話。ディレクター相手にもまくしたててる!
で、
「なにかの手違いみたいだけど、今日面接があるように登録されてます。」
えっ?あんなけどなっておいて、やっぱり予約されてたの?
と無事、おじさん面談に、、

そして、ようやくulalaの番
どうも3年以上ASSEDICに再登録してないため、プリントアウトできないことがわかり、
電話をかけて、手動でやってもらうことに。

どうも、書類を送付したりするのは、EX-ACCEDICにあたる会社が請け負っているらしいのだけど、、、
想像するに、人件費削減のために、全国で同じとこに電話をかけさせて、そこが一手に引き受けて郵送させている?
受付でプリントアウトすればもっと早いと思うけど。。。

で、家で電話をかけると1分 11ソンチームかかるけど、ここからは無料だそうで、電話をかける。

うっうまくかからない(汗)

そしたら、おばさん、忙しい合間にこちらの様子を伺いつつ、ついに電話のかけ方も教えてくれる。
おばさん、ありがとう。なんかulalaまぬけすぎ。

で、オペレーターに事情を話、なんらかの書類が必要だというと、
ちょっと調べてオペレーター、

「私の方ではなにもできませんね。」

えっ?ふざけてる?できないってなによ!できないって!

「どうしてできないのよ、まって!受付(のおばさん)呼ぶから!!」

と受付のおばさんに、「なにもできないって言ってるんです!」
とまるで先生に言いつけにいくような子供のようにヘルプを頼むと
電話を代わってくれたおばさん、瞬時にまくしたて始めようとしたけど、
あちらがなにか言っている模様。
そして、最後には無言で、
「なんとかしてくれるって。」
と電話をわたしてくれました。

で、電話を代わると

あちらはパニック状態
「こちらでできる限りのものを出してみます。あっなにかでてきたわ!これでいいのかしら!とにかくこちらでできる限りのことをしましたので、これを郵送しますので。」
あたふたあたふたと説明しつつ、なにか書類をだしてくれたみたい(笑)

なに、雇い主になにもできないと思われると、反対にACCEDICのお世話になっちゃうってとこなのかしら(笑)

自宅から直接電話かけていたら、もらえなかったかもしれない書類。おばさんのお陰で、なにかもらえるみたいです。
最初は、怖いと思っていた受付のおばさん。この時点で後光が差して見えました。

ただ、怖いだけじゃない公共機関のフランス人のおばさん。
できる人は、ちゃんとやってくれる。むちゃくちゃなこと言う人は知らないだけだから、なお更とことん話すべき!
実際、中身はみんな優しい人が多いのだから、まくしたてらても、ひるまず質問しよう!

ほんと、この不景気で失業率も、10%から15%にあがっちゃったから、
失業者の登録も増えて、現在ACCEDICに訪れる人もぐんと多くなったら、あんなにおばさん忙しかったのでしょう。

これで、ちゃんとした書類が届かなかったら、また行きますのでよろしく。
最後にほんとお礼言いたかったのに、おばさん忙しすぎてすでにどこかに言っていて言えなかったのが心残りでした。