外国人の子供が、フランス大会にでるために必要な書類

A.フランス国籍を持っていない場合でも、子供がフランスの国体に出ることができるのでしょうか?

Q.もしかしたら、競技によって、出れないものもあるかもしれませんが、
大抵の場合は、ある一定の基準を満たしていれば出れることになっています。

ケイケイと、ミミは、フランス国籍をまだ持っていません。
いずれは、取得することになると思いますが、現時点ではありません。


そのことで、問題になったことは、今のところありませんが、
現時点で、サッカーとチェスだけ、一つ書類を多く提出する必要がありました。

サッカーは、多分、大分前からそういう規則ができあがっていたと思うのですが、
チェスは、去年、規則が変わったそうです。

そこで、必要な書類と言うのは、

フランスに5年以上住んでいるという証明書

5年以上住んでいない場合は、県大会、地区大会まではでれても、国体にはでれないそうです。

ということで、去年、チェスの地区大会で、ケイケイが勝ち進み、
どう考えてもチェスのフランス大会に進出するとことが決まった瞬間、

係の人に呼ばれました。

別室に通されて、真剣な顔で

「全国大会にでるには、フランスに5年以上住んでいることが必要です」

と説明されるのだけど、こっちとしては、ケイケイはフランスで生まれているのに、
どうしてそんなこと聞かれるかよく理解できなかった(笑)

よく考えたら、日本人として登録してあって、それも母親が日本人だったら、
駐在で来ているなどの可能性もあるわけで、確認するのは当然のことでしょう。

サッカーの時は、書類を市役所に聞いてみたのだけど、そんな書類は存在しない。
でも、もちろん生まれた時から名前が登録されていて、
もう、何年も学校の給食のチケットを買いに来ているので、あちらは私の顔も知っているので、

「生まれた時から、この町に住んでいますよ」

と一筆書いてもらった。

そして、チェスは、去年は口伝えだけでよかったけれども、
今年は、フランス国内中で行われるクラブ対抗の選抜メンバーに選ばれたので、
現時点で、証明書を提出することに。

すでに学校に5年以上通っているので、
校長先生が学校に5年以上通っているという書類を作ってくれることでいいらしい。

多分、次回からも、それでOKだと思うので、書類を頼むのが市役所よりは簡単かも。


そこで、思い出されるのが、去年、チェスのフランス大会で1位になった、

バングラデシュ出身のFahim Mohammad君。

父親の亡命のために、フランスに来たけれども、亡命申請が受理されてないので、父親は収容所住まい。
モハメッド君は、クラブの人の家に住まわせてもらい、そこかが学校やチェスクラブに通い、
フランスの大会でみごと1位を獲得!

でも、フランスの正式滞在許可書がまだない。
だから、ヨーロッパ大会にも世界大会にも出れない。

そこで、テレビやラジオで大臣や首相にその状態を訴え、
最終的にはカードを取得し、ヨーロッパ大会でも結構いい成績を収めた。

まさに、芸に身を助けられた少年。

http://jprosen.blog.lemonde.fr/2012/05/13/titre-de-sejour-des-enfants-etrangers-jeunesse-et-justice-acte-1-466/


でも、そこでちょっと気になったのが、
彼は優勝した当時11才なのだけど、こちらに来てチェスを始めたのが8才。

5年経ってないじゃん?え?

いや、もしかして、ulalaの勘違いで、全国大会に必要な滞在年数は4年かもしれない。
それで4年目でOKだったのかも?

まあ、細かいことは抜きにして、

ということで、

フランスに住んでいるフランス国籍ではない子供達。

もし、とっても才能があっても、ある一定の年数フランスに住んでいないと、
国内の大会にでれない可能性もあるということ。

まあ、ある程度はしょうがないよね。